反抗期がないことはいい
こんにちは、三重県名張市の個別指導塾 学びスタジオの奧川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、反抗期がないことについて書きます。
∴反抗期とは
反抗期とは、
精神の発達過程で
周囲の人に対して
反抗的な態度をとるようになる状態を指しています。
そして、
精神的な自立のために必要なことと言われています。
しかし、
反抗期がない子どももいます。
∴一般論としての反抗期がない子どもの家庭の共通点
反抗期がない子どもの家庭の共通点についていわれることは、
❶強い暴力がある家庭
❷甘やかしすぎてお子さんが自立できていない家庭
❸親と価値観が似ており反抗期自体がない家庭
以上3つの点です。
❶強い暴力がある
親から家庭内暴力を受けている場合や、
精神的な支配を受けている場合です。
特に、精神的な支配をしているご家庭であると、
両親も気づかず周りも気づかず、
そのまま自立できないお子さんを育ててしまいます。
❷甘やかし家庭
極度に子どもを甘やかしているご家庭では、
子どもはどんな事でも自分の思ったように行動できるので、
反抗期が訪れるません。
子どもは、経済的に自立できず、
自由を謳歌しているように見えて、
実は親御さんに依存しきっています。
❸親と価値観が似ている家庭
反抗期は親と考え方の違いによって起こる事なので、
たまたま親と考え方が似ていれば、
反抗する必要もありません。
∴一般論としての反抗期がない子どもの将来
反抗期がない子供は将来次のようになるとよくいわれます。
❶自ら考える能力が発達しない
自分自身について考えるといった普遍的なことができないから、
自ら考える能力が発達しない。
❷自立しない
自分がどうなりたいのかを理解せず、
夢も定まりません。
このように、
一般的に反抗期がないことは、よくないとされています。
∴知っていることはプラスになる
言葉など知らないことが多いと
意味が分からす、また自分のことが表現できず、
ストレスがたまり、
やる気を無くしてしまうかもしれません。
一方、
知っていることが多いと、
その中に、知らないことがあれば、
それを調べたい気になります。
知ってることが多いと、
反抗期に自分の感情を言葉として表現でき、
親に自分の思っていることが伝わるので、
いらだった心が和らぎます。
∴親の包容力がプラスになる
また、
たとえ親と価値観が同じでなくても、
子どもの感情表現を
親が愛情を持って聞きてくれれば、
子どもは安心して思い切って感情表現できます。
∴自立を促す欧米の子育て
欧米は子どもを幼い頃から
自分の部屋に一人で寝かせ、
真っ暗な夜に子どもが泣いても
親は助けません。
それを続けると、
子どもは泣かなくなるそうです。
早期から子どもの自立を促します。
(私は、無理した自立だと思います。)
そして、
子どもを一つの人格として尊重しするので、
反抗期は激しくないと言われます。
∴依存をさせる日本の子育て
日本では、
子どもは長い間、親の横で寝ます。
真っ暗な夜、不安になり泣き出すと、
親があやしてくれ、安心します。
親の愛情をしっかりと感じて育ちます。
よくそれが、自立を妨げると言われますが、
それは、本当でしょうか?
∴本当の自立とは
無理矢理自立させない、
だっぷりと親に依存して育つ日本の子どもは、
何かあれば、親が守ってくれる
親が安全基地になっていきます。
親に見守られて、
「やってみよう」という気持ちが生まれます。
その中で、
子どもがいろいろなことを体験し、
人格が形成されていきます。
このように、
たっぷりの依存から少しずつ自立していきます。
子どもの中から自然に自立が生まれる、
これが本当の自立だと思います。。
∴本当は反抗期がない方がいい
人格形成の中で、
その表現し難い感情を
阻むものに対して
激しい反抗の感情をいだきます。
しかし、
親が安全基地であり、
感情表現をする言葉をたくさん知っていて、
その感情表現を穏やかに聞いてもらえるならば、
特別に反抗する必要はありません。
つまり、反抗期は訪れません。
そして、
その子どもの将来は、
伸び伸び生きることができ、
他に対しても思いやりがある
感情豊かな大人に育つと思います。
∴反抗期があること
だから、
反抗期が激しいことに対して、
親は、
それが当たり前のことではなく、
子どもに対する愛情表現を謙虚に反省し、
子どもの反抗を受け止めないといけません。
∴まとめ。反抗期がないことはいい
夜の暗闇に不安な子どもを、
親はそばにいて、しっかりと抱きしめて育てる。
その優しい温もり(依存)。
感情を表現する言葉の力を知り(言葉)、
子どもの感情表現を親が穏やかに聞いてあげる(包容)。
そんな環境では、反抗期は訪れません。
そんな子どもは、将来、伸び伸び、優しく、感情豊かになります。