友だちは、「つくる」ものではなく「できる」もの

こんにちは、三重県名張市の個別指導塾 学びスタジオの奧川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、友だちについて書きます。

∴年齢と友だちとの遊び

未就学児の場合、
いつもひとりで遊んでいるように見えても、
子ども自身は、
友だちと遊んでいるつもりだということもあるようです。

❶2~3歳頃

「並行遊び」をします。

近いところで遊んでいても、
それぞれ黙々と自分のやりたいことをしていて、会話はあまりない。

❷3歳頃から

ケンカをした経験などが生きてきて、
「貸して」「貸してあげる」というような
簡単なルールを理解できるようになり、
誰かと一緒に遊ぶ「連合遊び」に移行し始めます。

❸4歳頃から

相手が自分とは違う気持ちや考えをもっていると理解し始めます。

❹5歳頃から

相手を思いやりながら「ごっこ遊び」などができるようになります。

 このように、
年齢や発達段階によって、
子ども自身の「遊ぶ」ことに対する認識は大きく変化していきます。

∴まず「誰と遊ぶか」より「なにでどうやって遊ぶか」が大切

折り紙や積み木、お絵描き、砂場遊びなど、
一人で夢中になっているものに対して
じっくり楽しむことに一生懸命な時期は、
まわりの人にあまり目が向きません。

それも子どもにとっては
とても大事な遊びの時間です。

つまり、
乳児期から幼児期は、
「誰と遊ぶか?」より、
『なにを使ってどうやって遊ぶか?」
のほうに興味をもつ時期です。

ひとりで集中して遊び込むことで、
想像力や集中力、
思考力などが身についていきます。

∴5歳までは、集中して遊べる環境を

「友だちと声をかけ合いながらしっかり遊べるのは5歳くらいからです。

それまでは、
「ほら、お友だちと一緒に遊びなさい」と促すよりも、
集中して遊べる環境をつくってあげることが大切です。

∴好きなことに集中していれば、友だちは寄ってくる

好きなことに熱中していると、
それが魅力的であったら
友だちも自然に集まってきます。

つまり、
子どもが楽しく遊ぶ→
興味のある子が寄ってくる→
一緒に仲良く遊ぶ→
友だちになる

友だちとは
「つくる」ものではなく
「できる」ものです。

おもしろい遊びをしている子どもは、
まわりの子どもからも魅力的に映ります。

ひとりでいても、楽しそうならそれでOKです。

∴ひとりでいてつらいか、つらくないか

ひとりがつらい、
寂しいと思うのは、
受動的なひとりぼっちです。

自分の意思でひとりになる能動的ひとりぼっちになれば、
寂しくありません。

「好きなことに熱中したい」ので、
子ども自身がひとりの時間を選んでいるのなら大丈夫です。

∴友だちの「多さ」はあまり意味がない

また、
友だちがたくさんいることが、
人間的に優れているといえことではありません。

インターネットやSNSの影響で、
友だちを増やしやすくなりましたが、
友だちの多さよりも、
ひとりひとりの相手とどれだけいい関係が築けているかのほうが重要です。

∴「みんなと仲良くしなさい」はNG

だから、
「誰とでも仲良く遊ばなければならない」
という考え方は、
子どもにとってプレッシャーになります。

親が
みんなと仲良くできない→
まわりの子どもが嫌っている→
だから友だちから離れていく→
ひとりぼっち
とネガティブに考えて、
みんなと仲良くすることを強制することは、
子どもに余計なストレスを与えます。

無理してみんなと仲良くしなくてもいいんですね。

∴まとめ。友だちは、「つくる」ものではなく「できる」もの

自分が楽しいと思うことに集中していれば、
それに興味がある子どもが自然と集まってきて、
一緒に遊ぶようになります。

友だちは、
「つくる」ものではなく「できる」ものです。

だから、
みんな仲良く、友だちが多いということは、
子供にとってはあまり意味がありません。

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