みんなのいのち

こんにちは、三重県名張市の個別指導塾 学びスタジオの奧川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回はいのちについて書きます。

∴大切なニコ

先日、
私の家で飼っているうさぎのニコが、
急に食べなくなり、ぐったりと横になって苦しそうでした。
慌てて、病院に連れて行きました。
胃が張っているのが原因のようで、
注射と点滴など、処置をしていただきました。

幸い、ニコは回復し、元気になってくれました。

なぜ、胃が張ったのかは、分かりません。
ニコは、食べたものを
口からもどすことができません。
食べたものをすべて、お腹の中に入ります。
だから
ニコに対して、ちゃんと世話ができていたのかと
思い返す機会になりました。
また、
ニコの小さな命の重さ、尊さを思う機会にもなりました。

∴「みんなのいのち」

山形県のホームページの教育関係のページにあった「みんなのいのち」を引用させていただきます。

「みんなのいのち

『かわいい。』
『ふわふわだね。』
今日は、日曜日。
きょうにちようび
児童動物園のふれあいの日です。
うさぎをだっこしたり、えさをあげたりすることができるのです。
はなちゃんは、動物園のおねえさんにえさを分けてもらい、うさぎのあつまっているところに走っていきました。
『たべてる、たべてる。かわいいね。』
はなちゃんは、うさぎのせなかを、そっとなでてみました。やわらかくて、あったかくて、なんともいえないすてきなかんじです。
『だっこさせてもらおうか。」
お母さんが、うさぎをそっともちあげて、だっこさせてくれました。うさぎは、ずしっとおもたくて、どきどきがつたわってきました。

うさぎの小屋から出てみると、クジャクがはねをひろげているのが見えました。となりの小屋にも、いろんな鳥がいます。
『あれ?お母さん、あの鳥のはね、へんだよ。』
「ほんとだ。かた方のはねがもりあがってる。』
となりの小屋で、しいくいんさんがそうじをしていたので、きいてみることにしました。
『この鳥、はねをけがしてるの?』
『その鳥ね、とべないんだよ。学校のまどガラスにぶつかってけがをしているのを、先生が見つけて、何とかたすけてほしいって、ここにはこんできてくれたんだよ。けがはなおったけど、もうとべないからここにいるんだ。」
はなちゃんは、びっくりしてもういちど、いっしょうけんめいにえさをたべている鳥を見つめました。

『この動物園にはね、けがをした動物がたくさんはこばれて来るんだよ。あのタヌキは、うしろ足をけがしてうごけないでいたのを、ちかくのおじいさんが見つけて、いそいでここにはこんできてくれたんだ。』
『そのままにしていたら、しんじゃっていたかもしれないね。」
おかあさんは、そういうと、
『しんせつな人に見つけてもらってよかったね。』と、タヌキにはなしかけました。タヌキは、口をもぐもぐうごかしながら、えさをたべています。たべているようすを見ているだけで、なんだかやさしい気もちになってきます。

『子ザルのチッチも、ワナにかかって親からはぐれちゃった子だよ。むれを見つけて山にかえそうとしたけど、だめだったんだ。むれに入れないとしんじゃうからね。』
チッチは、わっかにぶら下がってあそんでいました。
『かわいいなあ。』
はなちゃんは、チッチから目がはなせなくなりました。
しいくいんのおじさんを見つけたチッチは、大いそぎで走っていきました。あそんでほしいのか、おりの中から声をあげてよんでいます。
見ていたおかあさんが、うれしそうに、
『おじちゃんのことが、大すきなんだね。』
といいました。はなちゃんは、なんだかとってもあったかい気もちになりました。

『ここには、たいせつないのちがたくさんあるね。』
お母さんのことばをきいたはなちゃんは、動物園にきてよかったなあと思いました。」

∴優しさは、本当の強さ

私たちは、日常、生活していると人間中心に考えがちですが、
実際は、人間も自然の中の一部です。
自然の恩恵をうけて生きているんですね。

だから、
自然も含めて、みんなを意識する教育が大切だと思います。

はなちゃんが感じた、“あったかい気もち”
お母さんが言った“ここには、たいせつないのちがたくさんあるのね”

そんな気持ちが優しさを育み、
その優しさが、強いいのちを育て、
本当の強さになるんだと思います。

”いのちの大切さを実感できる体験”を子どもたちにいっぱいさせてあげたいですね。

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