「間違いノート」の書き方
こんにちは、三重県名張の個別指導 学びスタジオの奥川悦弘です。
ご訪問いただきありがとうございます。
今回は、「間違いノート」について書きます。
∴「間違いノート」って本当に必要?
問題を解き、
答え合わせをしたら、
自分の解答が間違っていた。
そんなとき、
赤ペンで正しい答えを書く。
それだけでは、
次も同じミスをしてしまう可能性があります。
なぜなら、
間違った理由を分析していないからです。
ケアレスミスなのか、
時間が足りなくて解くのを急ぎすぎたのか、
覚えていなかったのか……、
間違った原因を突き止め、
それを解消しない限り、
また同じ間違いをしかねないわけです。
そこで有効なのが、
「間違いノート」の活用です。
間違えた問題を1冊のノートに記録しながら、
なぜ間違えてしまったのかを分析し、
その内容も書き込んでいきます。
∴間違えた問題こそが “のびしろ”がある
何が原因で間違えたのかがわかれば、
成績を上げるためには次にどんな勉強をすべきなのかが自分でわかります。
たとえば、
ケアレスミスだったのなら、
「解いたら必ず見直しをする癖をつけよう」となるでしょうし、
覚えていなかったのなら、
「この単元の覚え直しをしよう」という対策をとれます。
このように、
自分が間違えた問題を記録することは、
成績を上げるために重要なことなのです。
∴新たに間違いノートをつくるなんて、効率が悪いのでは?
重要なポイントをメモしたり問題を解いたりするノートとは別で、
新たに間違いノートをつくるなんて、
効率が悪いように見えますが、
間違いノートをつくって原因を分析すれば、
対策を講じやすくなり、
ミスの再発を防いで成績アップにつなげることができます。
∴間違いノート書き方のポイント
「間違いノート」の書き方のポイントは以下のとおりです。
①ノートの表ページには、自分がミスした問題とミスした自分の答えを書く
②裏ページには、解答・解説とケアレスミスのポイントを書く
③十分に余白を取って書く
④テキストの何ページの問題なのか出典情報を書き込む
間違った解答が書かれたページをめくると……
正しい答えが書いてある、という構造です。
重要なのは、
ミスした解答もそのまま記録することです。
自分のミスした解答を客観的に眺めることで、
本人もその癖を知ることになりますし、
「同じミスをしない」という意識づけになります。
自然と自分の間違いを分析して再発を防ぐ方向に意識が向きす。
テキストの解説を書き写すのだけではなく、
ミスのポイントを自分で考えて書くため、
分析がしやすくなります。
また、
後から補足説明や気づいたことを加えるための「余白」と、
前後の問題は何だったのかなど気になることが出てきたときにすぐに参照できるように「出典情報」を書くことも
大切です。
∴間違いノートに必要な要素
結局のところ、
間違いノートに不可欠な要素とは?
それは、
何が原因で間違えたを知るということです。
それが分かれば、
成績を上げるためには次にどんな勉強をすべきなのかが自分でわかります。
自分のミスの原因を把握するには、
自分がミスした解答
正しい答えと解説
ケアレスミスのポイントを知ることです。
∴「テスト効果」が記憶が強化
さらに、
ノートの表ページにミスした箇所で裏ページに解答を書くという
“すぐに正しい答えが見えないという” 構成も大切です。
教科書や参考書をただ読んで覚えるよりも、
テストを利用して自分で思い出す努力をするほうが記憶が強化されます。
これは「テスト効果」と呼ばれ、
脳の機能に合致した勉強法です。
したがって、
間違った解答が書かれた表ページを見ながら、
①このときはなぜ間違えたのだろう、正しい答えはなんだろうと考えてから、
②ページをめくって正しい答えを確認する
という流れをつくれば、テスト効果を活用できるわけです。
∴「間違いノート」で復習の精度が上がる
問題演習で間違いがあっても正しい答えと解説をチェックするだけではなく、
表ページに間違えた答えも書いておくことで、
「このとき自分はこんなふうに考えたはず、だからこの解答をしてしまったのだ」
「自分はこの知識を間違えて覚えていた」
「この知識は暗記できていなかった」
とミスの原因を分析できます。
なんとなく解説に目を通すのと比べ、
注目すべきポイントを絞ることができます。
その結果、
一度復習しただけでも要点をとらえられ、
ミスの繰り返し防止につながります。
∴まとめ
「間違いノート」は、
間違いの分析と間違わない意識づけ、
そして、テスト効果を持っている
間違わないためのノートです。