「書く」ことは思考の整理であり、表現力を磨く

こんにちは、三重県名張市の個別指導塾 学びスタジオの奧川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、書くことについて書きます。
∴ノートを書くことは大切
自分の手を動かし書くことと成績アップは、
実は大きく関係しています。
書くことを嫌がる子や
書いていたとしてもあまりにも雑すぎる子は、
学年が上がっていくと、
どこかでつまずき、
伸び悩み、
そこからなかなか抜け出せなくなります。
∴勉強を早く終わらせたい「慌て者さん」のノート
「慌て者さん」のノートは、
答えだけが書いているノートになっています。
早く解くことに比重があり、
解き方などを書きとる気持ちがないノートです。
間違った問題に×が書いてあり、
赤色で正解が書いてあるだけです。
これでは、
なぜ間違えたかを確認できません。
∴聞いたことを書くことは思考力を必要とする
答だけではなく、
耳で聞きとった言葉を
ノートに書くということは、
思考力をともないます。
聞きながら
「ここが大事なんだ!」と要点をつかんだり、
「ここはもうわかっているから必要ない」と
情報を取捨選択しなければ、
自分の言葉でまとめることができません。
ただ、
丁寧にきっちりと写せばよいというわけではなく、
「どう書いて勉強を進めるか」が大切です。
∴図を書くと数字の感覚がついてくる
例えば、
「5:3」線分図を書かせると、
「5:3」で書いたつもりなのですが、
5と3の関係がどう見てもおかしいことがあります。
数字のボリューム感が、
そもそも育っていないのです。
「それって本当に5:3に見える?」
とたずねると、
「ちょっとおかしいかな…?」と、
落ち着いて考えて正しく書き直すことができるようになります。
だんだんと数字の感覚がついてきます。
∴図を書かない方が効率的?
図形の問題は、
問題を読みながら問題文の主旨に合った図を書くことができるかどうが大切です。
「3つの内角が30度、60度、90度の直角三角形」を書かせると、
角度の大きさがおかしな三角形になってしまったり、
立体図形では、
見取図や展開図がイメージできなかったり。
それは、
書くと時間のロスだから、
図形を頭の中で考えて解くことが、
時間短縮で効率的だと考えて、
図を書いた経験が少ないことが大きな原因です。
∴図形を書いた方が効率的!
自分で図を書いて考えるようになれば、
解ける問題が増えます。
書くことで思考力が鍛えられて、
どんどん応用力がついてきます。
∴書く作法
問題を解く場合、次のような書く作法があります。
①まず、日付、テキスト名、ページ数、問題番号を左上に書く
②横書きのノートは左側にそろえて書く
③詰め過ぎず、ゆとりのあるノートにする
④イラストや吹き出しも積極的に書く
⑤テキストの図を写すのではなく、文章を読んで図に書き起こすようにする
⑥基本的に定規を使わずフリーハンドで書く
このような書く作法にしたがって、
見やすい自分だけのオリジナルノートを作って、
学習内容を整理し、
頭の中を知識をクリアにしていってほしいです。
∴まとめ。「書く」ことは思考の整理であり、表現力を磨く
書くことは、
思いを整理して形にすることです。
図を書くことは、
問題を組み立てることです。
書くことは、
手間がかかりますが、
思考力を効果的に身につける
遠回りのようで、実は近回りです。