子どもの問題は、親の問題、親子の問題
こんにちは、学びスタジオの奧川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、子どもが遭遇するいろいろな問題の受け止め方について書きます。
∴"子どもの問題"と"親の問題"を分けて考える
あいさつができない、
忘れものが多い、
片付けができない……
これらのことは、
"親がちゃんと育てていないからできないんだ"
と言われてきたことです。
しかし、
親がいつも口を出していれば、
やる気のない、
依存心の強い子に育ってしまいそうです。
なかには、
反抗的になる子もいるかもしれません。
"やる気がない"
"親の顔色を見る"
"反抗的だ"
と感じたら、
親が子どもの問題に、
口を出し過ぎていないか考えてみる必要があります。
"子どもの問題"を、
"親の問題"と思っているんではないでしょうか。
∴子育ての目的は、子どもの"自律であり自立"
もしも
お母さんが病気になったら、
子どもはどうなってしまうのでしょう?
今まで自分で問題を解決する経験がなかったら、
子どもは、
困り果てると思います。
子育ての目的は"自律であり自立"です。
そのために、
"子どもの問題"と"親の問題"は分けて考えることが大切です。
∴保護者が一切口出ししなくてもいいワケではない
しかし、
子どもの問題は子どもの問題、
親の問題は親の問題と分けて考えることは、
親は子どものすることに一切口を出さなくてもいいか、
というワケではありません。
例えば、
宿題です。
宿題は子どもの問題です。
子どもが自分の問題で困っているときにおける対応には2つパターンがあります。
❶子どもの問題とはねつけるパターン
子ども「お母さん、教えて」
お母さん「それは、あなたの宿題でしょ。学校で習ったことだから、わかるでしょ。」
❷子どもの問題を解決してしまうパターン
子ども「お母さん、教えて」
お母さん「まず、教科書を読みましょう。そして、例題を解いてみて、それから問題を解いたら、丸つけをしましょう」
この2つの対応は、どうでしょうか。
❶の対応では、
親の助けを借りて自分で問題を解決しようと努力している子どもの気持ちを、
組むことなく、冷たく突き放してしまっています。
逆に❷の対応では、
お母さんが手取り足取りですべてを解決しようとしているため、
子どもが自分で解決することができなくなってしまいます。
それでは、
子どもが手助けを求めているときには、
どのように対応すればよいのでしょうか。
∴しっかりと話を聴き、一緒に考えることが重要
子どもが自分の問題をお母さんに頼んできたときは、
はねつけるのでもなく、
全部解決するのでもなく、
話を聴いてあげます。
そうすることで、
子どもの自立を助けてあげることができます。
忙しいときは、
全て引き受けなくても、
半分引き受けることもできますね。
大切なことは、
子どもの問題を子どもが頼んできたときは、
手を止めて、
子どもの話に集中してあげることです。
子どもが「ねえねえ、お母さん、この宿題教えて」と頼んできたときは、
子どもが手助けを求めているときです。
その宿題を、
子どもとお母さんの2人の問題として考えてみましょう。
例えば、
❶「はい、いいよ」と笑顔で相談に乗ってあげよう
❷「お母さんと一つだけやってみて、あとは自分でやっろう!」諭す
❸今は忙しくて無理だけど、7時からは大丈夫よ」と伝える
∴まとめ。子どもの問題は、親の問題、親子の問題
子どもが遭遇する問題は、
親の問題として、親が解決するのではなく、
親子の問題として、一緒に考えましょう。
考えて決めたことを子どもの口から話してもらいます。
あたかも子どもが自分で考えたように。
その積み重ねが、
自分の問題を、自分で解決することにつながっていきます。
思考力・判断力・表現力の源になっていきます。
そして、子どもは自立に向かって進んでいきます。