図形のセンスを磨き、いろいろな視点を育てる!

こんにちは、三重県名張市の個別指導塾 学びスタジオ奥川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、図形のセンスについて書きます。

∴図形のセンスは社会性を育む

中学校の数学では、
三角形や四角形などのたくさんの性質から、
取捨選択し、
選択したものを順序立てて説明していく証明問題があります。

この図形の証明問題は、
論理的思考力を磨く絶好のトレーニングになります。

そして、
図形をイメージしていろいろな角度から見る力は、
社会性にもつながります。

つまり、
自分のことや他人のことをいろいろな視点から見ることができるようになり、
自省できる自己分析力や対人関係の構築力を育てることにつながっていきます。

この図形のセンスは、
紙面上で勉強しているだけでは、
イメージが沸きにくい能力です。

しかし、
日常生活で図形をイメージする機会をつくれます。

∴脳の成長について

図形に関係のある脳の成長について見ていきます。

図形をイメージする役割を担っているのが「大脳皮質」の「右脳」です。

大脳皮質は後天的に育つ部分であり、
どのような経験をしたかで、
その成長が大きく変わってきます。

先天的でありません。

∴何を経験するか、どう影響するか

よくご両親の特性を見て、
子供の能力を決めつけてしまうケースがありますが、
右脳を鍛え、
イメージ力を高めるのに最も重要なことは、
「何を経験するか」です。

日々の積み重ねで右脳を鍛えることは可能であり、
それが習慣になっていけば自然と賢い子どもに育っていきます。

先天的に子どもがどうこうではなく、
親がどのように子どもに関わっており、
どう影響しているのかが大切なのです。

∴脳の成長期

脳の成長期は、
身体の成長期とは異なり、
先行して進むため、
一般的には10歳ぐらいまでに形成されていくといわれています。

そして、
特に急成長するのが8歳ぐらいまでとされていますので、
8歳までにどのような経験をするのかがポイントになってきます。

だからこそ、
幼少期に、
親や周りの方々が、
どう子どもと関わっていくのかが非常に大切なのです。

∴楽しみながら体験する

だからといって、
空間認識能力を身つけるためには、
「幼児期からどんどん図形の問題を解かせないと」と焦る必要はありません。

問題を解くばかりでは、
紙の上でのトレーニングが主になり、
なかなかイメージ力が身についていきません。

それよりも、
6~8歳頃は、
まず人格形成の面でもとても大切な時期です。

だから、
脳の発達を促していくような経験を、
子どもが楽しみながら体験することです。

∴パズルで楽しく空間認識能力を高める

例えば、
積み木やパズルに興味を持って夢中になって取り組むことは、
とてもいいです。

右脳を鍛えていくパズル教育で、
6歳や7歳の子どもは驚異的に成長します。

そして、
ここで大切なことは、
「親がやりなさい」と強制しないことです。

また、
できないとすぐに教えることもNGです。

あくまでも子供のやる気を高める声がけや、
関わりをしていきます。

∴見守る忍耐

親がすぐに手助けしてしまうと、
子どもはやる気を削がれてしまったり、
自信を失ってしまいます。

見守る教育は忍耐力が必要となりますが、
そこは焦らず、
一呼吸おいて見ていてあげることが大切です。

そして、
「よくできたね!」と承認することや、褒めることが、
子供のやる気を高めるのに非常に効果的です。

∴空間認識能力を高めるのに“お手伝い”

ご家庭で一緒に過ごしている中でも、
子どもの能力を高めるものは無数に存在しています。

その一つが“お手伝い”です。

家事は、
子どもは興味津々です。

家の中の物を、
手に取り、
触れ、
そこから学ぶことはたくさんあります。

∴お手伝いのポイントはちょっとした親の声かけ

お風呂掃除を一緒にして、
「この浴槽には200L入るよ」と言うと、
子どもは「200Lはこれぐらいの量なんだ」と具体的にイメージすることができます。

浴槽の縦・横・深さをメジャーで測ってみるのもいいでしょう。

料理のお手伝いでも計量器を利用して、
「このトマトはどのくらいの重さなのかな」と一緒に計ってみると、
実物とグラムの単位を感じることができます。

∴数量と実物をつながる

実物と数量をつなげる、
こういうちょっとしたきっかけが、
子どもの興味をそそり、
単なる数字の計算ではなく、
立体の形やスケールをイメージすることにつながります。

ただお手伝いしてもらうのではなく、
数量と図形の関係を工夫して関わっていくことが大切になります。

具体的なイメージを目の前で実践して、
数字として見せていくことで、
子どもの記憶に残りやすく、
感覚として数字を意識できるようになります。

∴まとめ

日常のお手伝いの中に
積み木やパズルの中に
子どもの右脳を鍛える材料はあります。

子どものやる気を高る働きかけ、
形を数量をつなげる工夫が、
図形をイメージする役割を担っている大脳皮質の成長を促します。

そして、
図形のセンスを磨くことで、
いろいろな視点で物事が見れるようになっていきます。

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