図形センスは、いろいろな視点を育てる!
こんにちは、学びスタジオの奥川えつひろです。
今回も図形のセンスについて書きます。
❤︎図形のセンスは役立つ
図形の証明問題は、
論知的思考力を磨く絶好のトレーニングです。
図形をイメージしていろいろな角度から見る力は、
自分や他人を別の視点から見ることができるようになり、自省できる自己分析力や対人関係の構築力を育てることができます。
しかし、
これらの能力は、紙面上で勉強しているだけでは、
イメージが沸きにくく、なかなか得意な分野とするのは難しいですね。
日常生活で、図形や数字をイメージする機会をつくれます。
❤︎脳の成長について
図形をイメージする役割を担っているのが「大脳皮質」の「右脳」です。
大脳皮質は後天的に育つ部分であり、
どのような経験をしたかで、
その成長が大きく変わってきます。
先天的でありません。
❤︎何を経験するか、どう影響するか
よくご両親の特性を見て、子供の能力を決めつけてしまうケースがありますが、
右脳を鍛え、イメージ力を高めるのに最も重要なことは、
「何を経験するか」です。
日々の積み重ねで右脳を鍛えることは可能であり、
それが習慣になっていけば自然と賢い子どもに育っていきます。
親が賢いから、先天的に子どもが賢くなっていくのではなく、
親がどう子どもに関わっており、どう影響しているのかが大切なのです。
❤︎脳の成長期
脳の成長期は、身体の成長期とは異なり、
先行して進むため、一般的には10歳までに形成されていくといわれています。
そして、
特に、急成長するのが7歳ぐらいまでとされていますので、
8歳までにどのような経験をするのかがポイントになってきます。
だからこそ、幼少期に、親や周りの方々が、
どう子どもと関わっていくのかが非常に大切です。
❤︎楽しみながら体験する
だからといって、空間認識能力を身つけるためには、
「幼児期からどんどん図形の問題を解かせないと」と焦る必要はありません。
問題を解くばかりでは、紙面でのトレーニングが主になり、なかなかイメージ力が身についていきません。
それよりも、
6~8歳頃は、まず人格形成の面でもとても大切な時期です。
だから、
「脳の発達を促していくような経験を、子どもが楽しみながら体験すること」です。
❤︎パズルで楽しく空間認識能力を高める
積み木やパズルに興味を持って夢中になって取り組むことは、とてもいいです。
右脳を鍛えていくパズル教育で、
6歳や7歳の子どもは驚異的に成長します。
そして、
ここで大切なことは「親がやりなさい」と強制しないことです。
また、できないとすぐに教えることもNGです。
あくまでも
子供のやる気を高める声がけや、関わりをしていきます。
❤︎見守る忍耐
親がすぐに手助けしてしまうと、
子どもはやる気を削がれてしまったり、自信を失ってしまいます。
見守る教育は忍耐力が必要となりますが、
そこは焦らず、一呼吸おいて、見ていてあげることが大切です。
そして、
「よくできたね!」と承認することや、褒めることが、
子供のやる気を高めるのに非常に効果的です。
❤︎空間認識能力を高めるのに“お手伝い”
ご家庭で一緒に過ごしている中でも、
子どもの能力を高めるものは無数に存在しています。
その一つが“お手伝い”です。
家事は、子どもは興味津々です。
手に取り、物に触れ、そこから学ぶことはたくさんあります。
❤︎お手伝いのポイントはちょっとした親の声かけ
お風呂掃除を一緒にして、
「この浴槽には200L入るよ」と言うと、
子どもは「200Lはこれぐらいの量なんだ」と具体的にイメージすることができます。
浴槽の縦・横・深さをメジャーで測ってみるのもいいでしょう。
料理のお手伝いでも計量器を利用して、
「このトマトはどのくらいの重さなのかな」と一緒に計ってみると、
実物とグラムの単位を感じることができます。
❤︎数量と実物をつながる
実物と数量をつなげる、
こういうちょっとしたきっかけが、
子どもの興味をそそり、
単なる数字の計算ではなく、
イメージしながら計算する力に繋がっていくのです。
ただお手伝いさせるのではなく、
数量との関係を工夫して関わっていくことが大切になります。
具体的なイメージを目の前で実践して、数字として見せていくことで、
子どもの記憶に残りやすく、感覚としても数字を意識できるようになります。
❤︎まとめ
お手伝いの中に、積み木やパズルの中に……
子どもの右脳を鍛える材料は日常の中に多くあります。
親が、
子どものやる気を高めるような働きかけをしていくことで、
大脳皮質の成長は大きく変わっていきます。
大切な我が子を、
幼稚園や小学校の教育に任せっきりになるのではなく、
日常生活の中で親だからこそできる方法を考えてほしいと思います。
それが、よりよい家庭環境ではないでしょうか。