感情にラベルを貼ってあげよう

こんにちは、三重県名張市の個別指導塾 学びスタジオ奥川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、感情について書きます。

∴子どもたちは、感情をむき出しに

楽しい気持ち、
わくわく、
悲しい気持ち、
恐怖心、
いろいろな感情を、
子どもたちは日々の生活の中で感じていきます。

ときに、
イライラしたり、
泣き出したり、
これらの感情をうまく解消しているのか心配です。

∴妹の怒り

姉のお誕生日に、
姉は、たくさんのプレゼンをもらいました。
妹は、親から人形を1つだけもらいました。

妹は、
今日は自分ではなく姉の誕生日ということが理解できず、
「このお人形きらい。おねえちゃんの人形がいい」と怒って、泣き出しました。

∴妹の感情にラベリング

そこで、
お母さんは「悲しそうだね。悲しいの?」
妹はうなずきました。

お母さん「どうして悲しいのか、理由をあててみようか。悲しいのは、おねえちゃんがたくさんのプレゼントをひとりじめしたからね。あなたには、たったひとつしかないのに」
妹はまたうなずきました。

お母さん「おねえちゃんとおんなじ数のプレゼントが欲しいのに、もらえない。そんなのは不公平だ。だから、悲しいんだ?」
と大げさな口調で語りかけました。

∴お母さんの感情移入

お母さん「お母さんが欲しいものを、
だれかがもらっていて、
自分はもらえないときには、
お母さんもやっぱり悲しくなるよ」
と言って口をつぐみました。

∴妹の”やきもち”

しばらくして、
お母さん「そういう気持ちには名前がついてる。どんな言葉か、知りたい?」
妹がめそめそしながら「うん」と、応えました。

するとお母さんは妹を抱きかかえて、
お母さん「そういうのを“やきもち“って言うんだよ。あなたはおねえちゃんがもらったたくさんのプレゼントが欲しかったのに、もらえなかったから、やきもちを焼いたのさ」
妹は甘えたように泣いていたが、
だんだん落ち着いてきました。

妹「やきもち」と小声で言いました。
お母さん「そのとおり。すごくイヤな気持ちだよね」
妹「きょうはずーっと、やきもちだった」
怒りがおさまり、お母さんに抱きつきました。

妹に気持ちのラベルを貼ってあげることにより、
妹は落ち着くことができました。

∴子どもの感情にラベリング

自分の気持ちにラベルを貼って分類する。

自分の気持ちを言葉で表現する方法を教える。

先程の例の親は、
娘の胸が悲しみで張りさけそうであることを察し、
娘の気持ちに寄り添い、
それを言葉で表現するやり方を教えました。

悲しみ以外にも、
よろこび、
怒り、
嫌悪、
心配、
恐怖など
幼い子どもが経験するあらゆる感情を教えます。

このように感情にラベルをつける習慣が、
幸せな子どもを育てている親に共通して見られることが、
あきらかになっています。

∴"感情に名前をつける習慣がある家庭

"感情に名前をつける親の習慣"に触れて育った子どもは、
自分を落ち着かせるのが得意なうえ、
目の前の作業によく集中できますし、
友だちともうまくやっていけます。

感情を言葉で表現すると、
子どもの神経を鎮める効果があります。

感情を言葉で表現する"感情のラベリング"には、
昂った気持ちを落ち着かせる効果があります。

∴感情を言葉で表現する習慣がない家庭

感情を言葉で表現する習慣がない家庭の子どもは、
言葉を使う神経系と言葉を使わない神経系が完全に連結しないまま、
不健全なかたちで統合されてしまいます。

そうなると、
自分が感じている気持ちにラベルを貼ることができずに、
子どもは生理的反応がもたらす不協和音によって混乱し、
感情をうまくコントロールできなくなります。

∴学びの感情

おもしろいから勉強する。
覚えないといけないから勉強する。
親に怒られるから勉強する……

勉強する時の感情も様々ですが、
勉強する前に、
自分の感情にラベルを貼ることができれば、
気持ちを落ち着かせることができ、
集中して勉強を開始できると思います。

子どもに感情を表す言葉をたくさん教えてあげましょう。

∴まとめ。感情にラベルを貼ってあげよう

子どもは自分の感情を表現できず、
心に不協和音が響きます。
そんな時、感情を優しくラベるを貼ってあげましょう。

そうすることで、いろいろな感情の名前を覚えて、
昂った心を落ち着かせることができます。

そして、
感情に流されず、
目の前の事に集中することができるようになります。

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