あたりまえに勉強する習慣
奥川 悦弘
こんにちは、学びスタジオの奧川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、勉強の習慣について書きます。
∴勉強の習慣は、一生の宝物
勉強の習慣は、
一生の宝物です。
なぜなら、
何かわからないことがあって、
勉強の習慣がついていれば、
「なぜだろう」と自然と考えることができるからです。
また、それは、
知る喜びを感じることになったり、
問題に立ち向かうことになったり、
規則正しい生活をすることにつながっていきます。
子どもの勉強習慣は、
次のように大人がサポートすることで、
子ども自身で身につけていきます。
❶“場所”を整える
新しい行動をする際は、
場所を決めると習慣化しやすくなります。
"特定の場所に行くこと"と"勉強すること"をセットにすれば、
余計なことを考えず、
特定の場所に行ったら即、
勉強できるようになります。
勉強場所を決める際は、
勉強をするため"だけ"の専用の場所を選ぶことも意識します。
子ども部屋の机、
リビングルームの特定の椅子
（大人なら、図書館、カフェ……）
❷“時間”を決める
勉強する時間を安定させることが、
勉強を習慣化しやすくします。
例えば、
起床する時刻、
食事をする時刻、
入浴する時刻、
就寝時刻などを毎日一定にします。
生活習慣を固定すれば、
勉強に使える時間もおのずと決まります。
勉強時間が決まれば、
「昨日は勉強する時間はあったれど、今日はなかった」ということがなくなります。
日々の生活のなかで、
絶対にしてはいけないことは、
「時間を決めないこと」です。
時間を決めずにテレビ・YouTubeを見る。
時間を決めずにSNSをし続ける……。
時間を決めずに遊んでいては、
いつまでたっても勉強に取りかかることはできません。
無理な負荷をかけることなく、
勉強を習慣化させるためには、
勉強そのものをルーティーン化することが大切です。
❸やる気だけでは、続きにくいので、やる気の代わりにトリガーをつくる
勉強の習慣化しはじめの数日間は、
モチベーションが高かったので、
勉強を続けることができます。
しかし、徐々にそのやる気がうすらいできます。
そもそも勉強の習慣化に“やる気”は必要ありません。
やる気の代わりに“トリガー”があれば、
勉強を続けることは可能です。
“トリガー”とは、
“きっかけになるもの”のことです。
ある行動をトリガー（きっかけになること）をしてから、
勉強モードに入ります。
それは、どんな小さな行動でもOKです。
例えば、
本を10分間読んでから勉強する
体操してから勉強する
ココアを飲んでから勉強する……
❹“集中できる間隔”を知り、休憩を入れる
集中力がないから勉強が続かない
と思い込ませないことです。
６歳から９歳までの絶対集中力は、
15分ぐらいだといわれています。
はじめは、
短いインターバルで休憩をいれて勉強を始めます。
間違っても、
「もっと頑張れ」
と勉強を強いてはいけません。
勉強を進めていると、
集中できる時間が長くなってきますので、
それに応じて休憩を入れる間隔を減らしていきます。
”自身が集中力をキープできる時間”を把握することが大切です。
しかし、
小学生には無理ですので、
大人が管理してあげます。
小学生の内から勉強を続けていると、
子どもが中学生になるころには、
自分の集中力をキープできる時間が把握できるようになるでしょう。
以上4つの点をサポートしてあげます。
∴集中力の実験
中学1年生に、
❶60分学習（休憩なし）
❷45分学習（休憩なし）
❸15分×3学習（あいだに7.5分休憩）
に分けて英単語の学習し、当日・翌日・1週間後の3回に分けてテストを行ないました。
学習前に実施していた事前テストの成績と1週間後の事後テストの成績を比較したところ、
❸グループの成績の伸び方は、
❶グループの成績の伸びよりも、
高い結果となり、
こまめに休憩を入れることで、
集中力と関係がある脳波“ガンマ波”が回復し、
集中力が維持されたそうです。
∴勉強習慣
所定の場所で、
時間を決め、
トリガーで勉強をスタート、
集中できる時間に勉強する。
この4つが、
あたりまえに勉強する、つまり勉強が習慣化されることにつながります。
そして、
勉強の習慣は、
続ければ続けるほどに、
集中する時間が長くなったり、
理解の速度が速くなったり、
そんな効果を伴って更新していきます。
この勉強する習慣をもって成長していくことは、
親が子どもに贈る、
形のない最高の贈り物になると思います。
∴まとめ。あたりまえに勉強する習慣
勉強に対するやる気は長くは続きません。
だから、
❶勉強する場所を整えて、
❷時間を決めて、
❸トリガー（きっかけ）を作って、
❹集中できるように適度に休憩を入れながら、
勉強する環境を作ってあげましょう。
親が子どもに与えられる最高の贈り物は、
あたりまえに勉強する習慣をつけてあげることです。
