万葉集 一
こんにちは、三重県名張市の個別指導塾 学びスタジオの奥川悦弘です。
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大伴家持が雪の日に作った歌です。
この雪の 消残る時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見むく
読み方 このゆきの けのこるときに いざゆかな やまたちばなの みのてるもみむく
この雪が消えてしまわないうちに、さあ出かけよう。やぶこうじの実が雪に照り輝くさまも見よう。
雪の日に作った歌。
山橘は、丈の低い小さな常緑樹で、冬に五ミリほどの小さな赤い実をつけるヤブコウジのことです。
地面に降り敷いた雪は日中の光に照らされて、つやのある赤い実が、その雪にいっそう照り輝いています。
雪が消えないうちにその光景をまた見たいと思ったのでしょう。
「さあ出かけよう。」とまわりの人々にさそいかけています。