怒りっぽさは、学力に悪影響
こんにちは、三重県名張市の個別指導塾 学びスタジオの奥川悦弘です。
ご訪問いただきありがとうございます。
今日は、”怒りっぽさ”について書きます。
∴怒りは"感情の蓋"
何かいやな感情がおこり、
そして、
その感情を隠すために怒ります。
例えば、
「恥ずかしい」とか
「言いたくない」という場合に怒る。
まさにそれが感情に蓋をしている状態です。
こうすることで、
いやな感情を認めなくていいですし、
そこから逃げることができるからです。
∴「わかって」「助けて」をどう表現すればいいかわからないから
子どもの場合、
「わかってほしい」
「助けてほしい」
という表現方法がわからないから、
怒りやすくなっている場合があります。
∴成長過程が原因で起こる怒りっぽさ
子どもが怒りっぽくなるの自我の芽生えうや他人との比較から
❶自我の芽生えで、怒りっぽく
自我の芽生えにより、
親への反発から反抗的な態度をとってしまい、
それが怒りっぽく見えている場合もあります。
❷集団行動が始まると、怒りっぽく
運動会やテストなどで
他人と比べられる機会が増えることでストレスを感じて、
思い通りにならないと感じたりして、
怒りっぽくなることが少なくありません。
❸他の子がほめられて、怒りっぽく
例えば、
他の子どもが、
洋服がかわいいとほめられたり、
お弁当が美味しそう
と言われたりするだけで、
劣等感をもってしまう子どももいます。
直接自分がけなされたり、
いじめられたりしているわけではないのに、
「○○ちゃんはほめられたけど、私はほめられなかった」
ということで劣等感を抱いて、怒りっぽくなります。
このような家庭の外でたまったストレスが、
親に対して爆発する
親から見れば、
「うちの子、いつも怒ってばっかり」
というふうに感じるのです。
∴子どもが突然怒り出したとき
子どもが突然怒り出したら、
何か言いたいことがあると思ってみましょう。
「怒る前に、言いたいことを言ってみてごらん」といった言葉をかけることで、
子どもも安心して話すことができるでしょう。
環境の変化に慣れてくれば、
そのうち怒りやすい状態は消えていくと考えてよいでしょう。
∴怒りやすい子どもは親の性格が影響する
「子どもは親の背中を見て育つ」
という言葉がありますが、
親が感情の起伏が激しかったり、
神経質だったりすると、
子どもも小さなことに敏感に反応してストレスをため、
怒りやすくなってしまいます。
反対に、
親がのびのびと広い心で子どもに接していれば、
子どもも些細なことにこだわらずに楽観的に何でも受け入れられるように育つでしょう。
∴かんしゃくが強いと怒りっぽい性格に
怒りっぽい性格は、
かんしゃくの強さにも影響されます。
“かんしゃくは、
やれることが増えているのに、
思い通りにいかない”
ときに起こしてしまうものです。
例えば、
折り紙が上手に折れなかったり、
ブランコの順番がなかなか来なかったり
したときにかんしゃくを起こす場合があります。
満たされない自分の欲求を怒りで表現することを覚えてしまうのです。
∴かんしゃくを起こしているときは
怒りをしずめるために
その怒りの理由を聞いてあげたり、
その場を離れて気を紛らわせたり
といった対処が必要です。
そうすれば、
年齢を重ねるごとに怒りっぽい性格も落ち着いていきます。
∴怒りっぽさは、学力にも影響
怒りっぽい子どもは、
わからない問題に対して、
「この問題は悪い」
と感情的に敵対視します。
そして、
勉強をやめてしまうか、
その問題を放ったらかしにします。
これでは、
子どもの学力にも大きな影響が出てきます。
なぜなら、
わからない問題を理解しようと努力することが、
学力アップにつながるからです。
だから、
子どもが怒っているときは、
頭ごなしに叱ったり、
いらだったりせずに、
しっかりと「何が原因で怒っているのか」を考え、
話を聞いてあげることが大切です。
そうやって接していけば、
怒りっぽい子どももだんだんと落ち着いていきます。
怒りから出てくる行動は、虚しいものです。
子どもと一緒に、
怒りをコントロールできるように導いてあげましょう。
∴まとめ
怒りは、感情の蓋です。
それと同時に、
「恥ずかしい」「助けて」のサインです。
そんな時には、
子どもの話を聞いてあげることが大切です。
話しを聞いてもらうことで、
怒りの感情が薄れます。
そして、
徐々に怒りをコントロールできるようになってきます。
感情のコントロールできるようになってくることは、
子どもの心の成長、
そして、
学力アップにつながっていきます。