怒りっぽさは、学力に悪影響
こんにちは、東大阪市瓢箪山にある個別指導塾 学びスタジオ®の奥川えつひろです。
今日は、怒りの感情について書きます。
❤︎怒りは"感情の蓋"
何かの感情に蓋をするために、
その感情を隠すために
怒ります。
「恥ずかしい」
「言いたくない」
という場合に怒る。
まさにそれが感情に蓋をしている状態です。
こうすることで、
いやな感情を認めなくていいですし、
そこから逃げることができるからです。
❤︎「わかって」「助けて」をどう表現すればいいかわからないから
子どもの場合、
「わかってほしい」
「助けてほしい」
という表現方法がわからないから怒りやすくなっている面があります。
❤︎成長過程が原因で起こる怒りっぽさ
子どもが怒りっぽくなるのは2~7歳前です。
❶2・3歳はいわゆるイヤイヤ期
自我の芽生えにより、
保護者のかたへの反発から反抗的な態度をとってしまい、
それが怒りっぽく見えている場合もあります。
❷4・5歳時は幼稚園や保育園への入園
❸6・7歳時は小学校への入学
入園、入学が怒りっぽさの原因になっていることがあります。
❤︎集団行動が始まると、怒りっぽく
運動会やテストなどで
他人と比べられる機会が増えることでストレスを感じて、
思い通りにならないと感じたりして、
怒りっぽくなることが少なくありません。
❤︎他の子がほめられて、怒りっぽく
例えば、
他の子どもが、
洋服がかわいいとほめられたり、
お弁当が美味しそう
と言われたりするだけで、
劣等感をもってしまう子どももいます。
直接自分がけなされたり、
いじめられたりしているわけではないのに、
「○○ちゃんはほめられたけど、私はほめられなかった」
ということで劣等感を抱いて、怒りっぽくなります。
❤︎家庭の外でたまったストレスが、親に対して爆発する
親からは、
「うちの子、いつも怒ってばっかり」
というふうに見えるのです。
❤︎子どもが突然怒り出したとき
子どもが突然怒り出したら、
何か言いたいことがあると思ってみましょう。
「怒る前に、言いたいことを言ってみてごらん」といった言葉をかけることで、
子どもも安心して話すことができるでしょう。
環境の変化に慣れてくれば、
そのうち怒りやすい状態は消えていくと考えてよいでしょう。
❤︎怒りやすい子どもは親の性格が影響する
「子どもは親の背中を見て育つ」
という言葉がありますが、
親が感情の起伏が激しかったり、
神経質だったりすると、
子どもも小さなことに敏感に反応してストレスをため、
怒りやすくなってしまいます。
反対に、
親がのびのびと広い心で子どもに接していれば、
子どもも些細なことにこだわらずに楽観的に何でも受け入れられるように育つでしょう。
❤︎かんしゃくが強いと怒りっぽい性格に
怒りっぽい性格は、
2歳頃に起きるかんしゃくの強さにも影響されます。
“かんしゃくは、やれることが増えているのに、思い通りにいかない”
ときに起こしてしまうものです。
例えば、
折り紙が上手に折れなかったり、
ブランコの順番が来なかったり
したときにかんしゃくを起こす場合があります。
満たされない自分の欲求を怒りで表現することを覚えてしまうのです。
❤︎かんしゃくを起こしているときは
怒りをしずめるために
その怒りの理由を聞いてあげたり、
その場を離れて気を紛らわせたり
といった対処が必要です。
そうすれば、
年齢を重ねるごとに怒りっぽい性格も落ち着いていきます。
❤︎まとめ 。学力にも影響
怒りっぽい子どもは、
わからない問題に対して、
「この問題は悪い」
と感情的になります。
勉強をやめてしまうか、
問題を放ったらかしにします。
これでは、
子どもの学力にも大きな影響が出てきます。
だから、
子どもが怒っているときは、
頭ごなしに叱ったり、
いらだったりせずに、
しっかりと「何が原因で怒っているのか」を考え、
話を聞いてあげることが大切です。
そうやって接していけば、
怒りっぽい子どももだんだんと落ち着いていきます。
怒りから出てくる行動は、虚しいものです。
子どもと一緒に、
怒りをコントロールできるように導いてあげましょう。
そうすれば、
子どもは、心も頭も大きく育っていってくれることでしょう。