赤目農園開墾日記(2022年6月20日)
こんにちは、学びスタジオ赤目農園です。
本日は、昨日に引き続きサトイモの種イモの定植いましました。
また、トウモロコシ・長ネギ・坊ちゃんカボチャの種を蒔きました。
インゲン・エダマメ・トウモロコシの芽が出てきました。
雑草で地力がわかる
生えている雑草を調べることでそこの地力がわかります。
地力を4つのレベルに分けて、各地力レベルで生える雑草の種類と役割、そのレベルに適した野菜について説明します。
❶レベル1
土が硬く、痩せている状態です。
生える雑草は地下茎と言う、土の中で茎を伸ばして増えていくものが多いです。
地下茎で増える植物はアレロパシーと言う化学物質を出すことで他の植物が生えにくくする働きをします。
一方で、この地下茎が土を掘り進め、柔らかくしてくれています。
また根っこから糖分を放出して、微生物を集めて増やす役割も担っていると言われています。
背が高くなる雑草も多く、これは枯れた時に土の材料や微生物の餌となる有機物を大量に土に補給してくれます。
❷レベル2
なお土の栄養素は少なく、適した作物も少ない状態です。
このレベルで生える雑草は、土や雨水、空気中の栄養素を捕まえて蓄える力が高いものが多いです。
だからこの土では強い植物でなければ生きていけないということです。
スギナなどは特に多くのミネラルを溜め込む性質があります。
これらの雑草が土に還ることで、彼らが集めた栄養素が次の世代の成長の源にもなっていきます。
❸レベル3
綺麗な花を咲かせる植物が増えてくるのが特徴です。
花はハチなどの虫を呼び、受粉を行うためのものですので、植物と虫の共生関係がより築かれやすくなってきます。
受粉して実がなる野菜にとって、生きやすい環境になっていることがわかります。
❹レベル4
柔らかくて背の低いものが多く、野菜の近くに生えていてもあまり邪魔になりませんし、草刈りも楽になります。
雑草にも生えている意味がある
なんとなく生えているような雑草も、ちゃんと役割があり、意味があって生えてきています。
例えばスギナはカルシウムやカリウムなどのミネラルが豊富なことが知られていますが、それは土にそういったミネラルを補給する役割を持っているからです。
だから、スギナが生えている畑にはそういったミネラルが必要なんだなと判断ができますし、刈ったスギナも土に還して上げることで地力が上がっていきます。
赤目農園は、チガヤの根が多く、地力のレベルはまだまだ低いですが、チガヤの根を取り除き、堆肥を土の中にいれ微生物は活発にし、緑肥植物を植えて、土地に栄養を与えていきたいと思います。
並行して、野菜の生育を見守っていきたいと思います。