読み方が、学力の差になっていく

こんにちは、学びスタジオの奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、読み方について書きます。
▲読み方は自由、でも、読み方によって理解度は変わる
確かに、
読書は、
個人の楽しみで読むので、
どんな読み方をしても自由です。
だから、
同じ本を読んでも、
人により感想は異なるのも当然です。
しかし、
読み方によっては、
その内容の理解度が大きく変わってくるのも事実です。
▲流し読み
本が読むときに注意したいのが、
流し読みです。
興味が途中で無くなってきたり、
長時間読んでる集中力が切れてきたり、
長い文が続いたりすると、
だんだん適当に流しながら行間を飛ばして読んでしまうことがあります。
ざっくりと大体分かればいいや、
と思ってしまうと、
意味を勘違いしていたりして、
正確な意味が読み取れなくなります。
そして、
流し読みをする習慣がついてしまうと怖いのは、
きちんと意味を理解しなくてもいい、
だいたい分かればOK
ということが癖になってしまう点です。
▲流し読みでは、読解力は身につかない
小さい頃に培われた読解力は、
以後どの教科においても応用でき、
理解度を左右するかなり重要なものです。
だから、
読み飛ばしの読書習慣は、
学力のアップにつながらないことが多いです。
▲例題
「アミラーゼという酵素はグルコースが繋がってできたデンプンを分解するが、
同じグルコースからできていても形が違うセルロースは分解できない。」
この文脈において、以下の文中の空欄に当てはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
セルロースは( )と形が違う。
(1)デンプン (2)アミラーゼ (3)グルコース (4)酵素
答えは、(1)デンプンです。
▲流し読みの代表が、単語だけの拾い読み
上の問題に正解するためには、
文章の構造をよく分析して正しい関係性を考えることが必要です。
普段から流し読みで、
単語だけ拾って自分の頭の中で適当に関係性をつなげていると、
そういう読み方がクセになってしまいます。
そうなると、
何が起きているのか情景を想像することぐらいはできますが、
因果関係だったり、
対比関係だったり、
文章の関係性をきちんと理解するのが疎かになってしまいます。
▲丁寧に読みことを心掛ける習慣
日本語の構造は非常に繊細で、
一文字違うだけでも意味合いが変わってくることがあります。
読解力は相手の言いたいことを正確に理解するために不可欠で、
社会生活を送る上で必要な力です。
その土台は、
子どもの頃の読書習慣で養われていきます。
読書をしても、
読解力がつかないと言われるのは、
流し読みをしているからなのです。
だから、
流し読みをせずに、
一文ずつ丁寧に理解しながら読むことを大切にして、
その読み方を習慣にしていってほしいと思います。
▲中身を深く理解できる要約読み
要約読みとは、
何が書いてあるのか、
話の筋を追いながら読みとる方法です。
常に何が言いたいのかを意識して読むため、
筆者が伝えたいこと、
筆者がどう伝えようとしているかまで読みとれます。
そうすると、
筆者の訴えたいことを深く正しく理解することができます。
要約読みができると記憶にも残りやすいので、
学んだことを実生活でも生かしやすくなります。
▲要約に役立つ“マッピング”
頭の中だけでまとめるのは、
難しいものです。
そんなときに、
とても役立つのが“マッピング”です。
まず、
文章をまとめます。
それをマッピングすれば、
一目見てわかりやすく
パッと見て覚えやすいいです。
楽しく書けそうなので、
子どもがやってくれそうですね。
マッピングは、
クリエイティブなことが大好きな子どもたちが、
工夫しながらまとめられる方法です。
▲まとめ。読み方が、学力の差になっていく
読み方は、自由かもしれません。
しかし、
同じ文章を読んでも理解度が大きく違うのも事実です。
その原因は、流し読みです。
曖昧さ・読み違えを助長します。
自分勝手な読み方をするのではなく、
丁寧読み・要約読みを読書習慣にして、
理解力・読解力を身につけ、
いろいろな物事を正確に判断でき、
素直に考える土台を育てましょう。