家庭で活字離れを止めよう

こんにちは、個別指導塾 学びスタジオの奧川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、活字離れについて書きます。
「子ども・若者の活字離れは深刻だ」
こんな危機感を抱く、保護者は多いと思います。
高度情報化社会がもたらす功罪、
動画を手軽に視聴できることは、
一方で、
活字離れが著しい状況を生み出しました。
活字離れの危険性
活字離れの危険性を挙げてみます。
❶読解力・思考力の低下
書籍などの活字媒体は、
複雑な情報や長文を深く理解し、
批判的に考える力を育むのに役立ちます。
活字離れが進むと、
こうした能力が十分に養われず、
情報を受動的に受け入れる傾向が強まる危険性があります。
子どもの頃の読書量が、
成人後の「自己理解力」「批判的思考力」「主体的行動力」に影響を与えます。
❷語彙力・表現力の低下
読書は新しい単語や表現に触れる機会を提供し、
語彙力を豊かにします。
活字に触れる機会が減ることで、
言葉の使い方が限定的になり、
自分の考えを正確に表現する能力が低下する可能性があります。
❸知識不足
書籍は体系的な知識や専門的な情報源であり、
読書習慣の喪失は広範な知識の獲得を妨げる要因となります。
❹社会的な影響
深く考えず反射的に情報に反応する社会は、
議論を浅くし、
衝動的な判断を招く危険性を孕んでいます。
共通の価値観や教養の基盤が揺らぎ、
人々の相互理解を難しくする可能性も指摘されています。
それでは、
活字を取り戻すために家庭でできることは何でしょうか?
∵家に本をたくさん置く
家にたくさんの本があることです。
子どもが食いつく本の種類は親でもわかりませんから、
いろんな分野の本を買って置いておきます。
好きそうなものを買っておいて、
食いついたらめたものですね。
こうして子どもはある日、
突然、読書をし始めます。
∵仕掛け絵本を与える
子どもがひとりで楽しめる"仕掛け絵本"も、
活字離れ対策になります。
まずは「本の形をしたもの」に慣れてもらいます。
子どもがひとりで開いて遊べる仕掛け絵本なら、
おもちゃのように親しめます。
たとえば、
エリック・カール『はらぺこあおむし』や、
ジェラール・ロ・モナコ『おもちゃばこ』……
∵図書館・本屋に連れていく
子どもが本とつながれるよう、本屋や図書館に連れて行きます。
図書館や本屋は、
子どもがさまざまな活字を目にできる貴重な場です。
本を開いている人たちの姿を見るうち、
「おもしろいのかな……」と興味をもつようになるのかもしれません。
図書館や本屋では、
朗読会など子ども向けのイベントの参加もいいですね。
∵読み聞かせをする
読み聞かせをしよう。
読み聞かせを始める時期は早ければ早いほどいいようです。
毎晩お休み前に「おはなしの時間」をつくり、
読み聞かせをしてあげましょう。
∵子どもの興味を尊重する
読書の原動力は、好奇心です。
読書が苦手だと感じてしまう最大の原因は、
"本の魅力をまだ知らない"ことです。
本が自分の趣味や関心とつながっていることに気づけば、
読書への興味が湧いてきます。
子どもの好奇心を育てるため、
本のジャンルを制限せず、
好きなものを好きなだけ読ませてあげます。
同じテーマの本ばかり読んでも、
同じ本を何十回読んでも大丈夫です。
やがて好奇心が満たされると、
ほかのことへ興味も湧いてきます。
∵親が読書を楽しむ
親自身が読書を楽しむことも、
子どもの活字離れ対策として効果的です。
親が読書を好きかどうかと、
子どもが本を読むかどうかは関係しています。
子どもが読んでいる本を親も読み、
内容について会話する、
親との"共通体験"によって安心感が生まれ、
読書が楽しくなります。
「このシーンが好きだな」
「私はこう思った!」
と親子で同じ本について語り合えたら、楽しいですよね。
∵文章で会話する
活字が嫌いになる原因のひとつは、
文章を読んで理解するという行為が大変だからです。
子どもが文章を理解できないのは語彙不足が原因で、
語彙が豊富であれば、
文章を読む際の負担が少ないため、
内容をスムーズに理解できます。
家庭での会話を意識してみましょう。
「今日、何?」
「カレー」のように、
単語で会話するのではなく、
「今日の晩ごはんは何?」
「あなたの好きな夏カレーよ。夏やさいのナスやピーマンが入っていて栄養満点よ」のように、
いろいろな言葉を使って文で会話をしてみます。
多くの語彙に慣れ親しみ、
単語ではなく文で考える習慣がついてきます。
∵「調べてみよう!」と促す
「これってどういうこと?」と子どもが質問したら、
「調べて教えてくれる?」と返しましょう。
ひとりで調べられない場合、
一緒に調べてあげましょう。
気になったことをインターネットで検索し、
ヒットした記事を読むことで活字に親しめます。
わからないことは、"調べる習慣"です。
∵ニュースを見る
親が見るニュースを子どもにも見せます。
目や耳に自然と情報が入ってきます。
それだけで、
子どもの知識・語彙が自然と増えていきます。
ただニュース番組では幼い子にとって刺激の強い映像が流れることもあるため、
注意が必要ですね。
∵新聞を広げておく
新聞を広げ、
子どもの目に入るよう置いておきます。
特に子ども向け新聞なら、
ふりがなつきで読みやすいですし、
凶悪事件やゴシップは載らないため安心です。
時事問題が豊富で親も楽しめ、
社会の"旬の言葉"に触れられ.
子どもの語彙も増えていきます。
まだお子さんが小さく文章を読むのが難しい場合、
お膝に乗せてあげ、
新聞の文字を読み上げながら指でなぞり、
親子で活字の音と形を楽しむこともできます。
∵まとめ
小さい子どもは、
親の言葉を聞いて、言葉の意味を覚えていきます。
そして、
少しずつ自分の思いを伝えられるようになります。
次に、
言葉は文字で表されることを知り、
文字を覚えていきます。
それは、
より広くいろいろな人に自分の思いを伝えるためです。
さらに、
いろいろな言葉を覚えて、
より細かく、より深く、より広く世界を広げていきます。
子どもにいろいろな本や言葉を与え、
好奇心を満たすために活字を活用することで、
活字離れを防ぎ、
言葉や文字を活き活きと使えるように育てたいですね。


