家庭で活字離れを止めよう

こんにちは、三重県名張市の個別指導塾 学びスタジオ奧川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、活字離れについて書きます。

「子ども・若者の活字離れは深刻だ」
こんな危機感を抱く、保護者は多いと思います。

高度情報化社会がもたらす功罪、
動画を手軽にストレスなく視聴できることは、
一方で、活字離れが著しい状況を生み出しました。

活字を取り戻すために家庭でできることは何でしょうか?

❤︎家に本をたくさん置く

子どもが食いつく餌の種類は親でもわかりませんから、いろんな分野の本を買ってまいてみます。
好きそうなものを買っておいて、食いついたら、しめたものですね。
こうして子どもはある日、突然、読書をし始めます。

❤︎仕掛け絵本を与える

子どもがひとりで楽しめる"仕掛け絵本"でも、活字離れ対策になります。

まずは「本の形をしたもの」に慣れてもらいます。
子どもがひとりで開いて遊べる仕掛け絵本なら、おもちゃのように親しめます。

たとえば、
エリック・カール『はらぺこあおむし』や、
ジェラール・ロ・モナコ『おもちゃばこ』……

❤︎図書館・本屋に連れていく

子どもが本とつながれるよう、本屋や図書館に連れて行きます。
図書館や本屋は、子どもがさまざまな活字を目にできる貴重な場です。

本を開いている人たちの姿を見るうち、「おもしろいのかな……」と興味をもつようになるのかもしれません。

図書館や本屋では、朗読会など子ども向けのイベントの参加もいいですね。

❤︎読み聞かせをする

読み聞かせを始める時期は早ければ早いほどいいようです。
毎晩お休み前に「おはなしの時間」をつくり、読み聞かせをしてあげましょう。

❤︎子どもの興味を尊重する

読書の原動力は、好奇心です。
読書が苦手だと感じてしまう最大の原因は、"本の魅力をまだ知らない"ことです。

本が自分の趣味や関心とつながっていることに気づけば、読書への興味が湧いてきます。

子どもの好奇心を育てるため、本のジャンルを制限せず、好きなものを好きなだけ読ませてあげます。
同じテーマの本ばかり読んでも、同じ本を何十回読んでも大丈夫です。

やがて好奇心が満たされると、ほかのことへ興味も湧いてきます。

❤︎親が読書を楽しむ

親自身が読書を楽しむことも、子どもの活字離れ対策として効果的です。

親と子の読書活動等に関する調査」によれば、過去1ヶ月で1冊以上本を読んだ子どもの割合は、親の読書とこのように関係していました。

親が読書を好きかどうかと、子どもが本を読むかどうかは、関係しています。

子どもが読んでいる本を親も読み、内容について会話する、親との"共通体験"によって安心感が生まれ、読書が楽しくなります。

「このシーンが好きだな」
「私はこう思った!」
と親子で同じ本について語り合えたら、楽しいですよね。

❤︎文章で会話する

活字が嫌いになる原因のひとつは、文章を読んで理解するという行為が大変だからです。

子どもが文章を理解できないのは語彙不足のせいで、語彙が豊富であれば、文章を読む際の負担が少ないため、内容をスムーズに理解できます。

家庭での会話を意識してみましょう。
「今日、何?」
「カレー」のように、
単語で会話するのではなく、

「今日の晩ごはんは何?」
「あなたの好きな夏カレーよ。夏やさいのナスやピーマンが入っていて栄養満点よ」のように、

いろいろな言葉を使って文で会話をしてみます。
多くの語彙に慣れ親しみ、単語ではなく文で考える習慣がついてきます。

❤︎「調べてみよう!」と促す

「これってどういうこと?」と子どもが質問したら、
「調べて教えてくれる?」と返しましょう。

ひとりで調べられない場合、一緒に調べてあげましょう。
気になったことをインターネットで検索し、ヒットした記事を読むことで、活字に親しめます。

わからないことは、"調べる習慣"です。

❤︎ニュースを見る

親が見るニュースを子どもにも見せます。
目や耳に自然と情報が入ってきます。
それだけで、子どもの知識・語彙が自然と増えていきます。

ただ、ニュース番組では幼い子にとって刺激の強い映像が流れることもあるため、注意が必要ですね。

❤︎新聞を広げておく

新聞を広げ、子どもの目に入るよう置いておくことをおすすめします。

特に子ども向け新聞なら、ふりがなつきで読みやすいですし、凶悪事件やゴシップは載らないため安心です。

時事問題が豊富で親も楽しめ、
社会の"旬の言葉"に触れられ.
子どもの語彙を増やすため、新聞を読ませたいですね。

まだお子さんが小さく文章を読むのが難しい場合、お膝に乗せてあげ、新聞の文字を読み上げながら指でなぞり、親子で活字の音と形を楽しむこともできます。

❤︎まとめ

私たちは、赤ちゃんのとき、
親の言葉を聞いて、言葉の意味を覚えいきます。
それは、親に自分の要求を伝えるためです。

次に、
言葉は文字で表されるのを知り、
文字を覚えていきます。
それは、より広くいろいろな人に、自分の思いを伝えるためです。

そして、
さらに、いろいろな言葉を覚えて、
より細かく、より深く、より広く世界を広げていきます。

好奇心の赴くまま
いろいろな絵本や本を与え、
活字離れを阻止し、
言葉や文字を活き活きと使える
子どもに育てたいですね!

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