子どもへの愛情は「全脳満足」

こんにちは、学びスタジオの奥川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は愛情について書きます。
∵全脳万足
人間の脳は、
感情や記憶、自律神経など、 生命維持や本能行動に関与している中心の大脳辺縁系
と、
考えたり決めたりする外側の大脳皮質
に分かれます。
膨大な知識を記憶する、論理的思考などはすべて外側の大脳皮質がつかさどり、
ここが発達しているほど「頭がいい」といわれています。
一方、
中心部分は「頭では理解できるけれど腹立たしい」といった感情をつかさどっていて、
原始的な部分です。
この「原始的な部分も含めて人間である」と理解して子育てをしていかなければいけません。
たとえば、
子どもに「ほしいものはなんでも買ってあげたでしょ!」
という言い方をすると、
すべてを台無しになってしまいます。
「金に糸目をつけずに買ってあげた」というのは、
外側の大脳皮質では「高いものを買ってもらった」と理解しますが、
脳の中心の大脳辺縁系は暖まっていない、満足していない状態です。
子どもがイライラしているとき、
「言葉で言って聞かせよう」とするのも完全に同じで、
その子は本当は、ただギューっと抱擁してほしいだけなのです。
子どもって理由などなくても、
くっついてきます。
それは、
くっついて体温を感じ合うことでほっとして、
脳の中心部を満たしているのです。
もちろん、
勉強もしなければいけませんが、
知識だけではなく、
愛やぬくもりを与えて脳全体をハッピーにしてあげなければいけない。
これは何歳になっても同じす。
高いお金をかけたり、
ブランド品を与えたりすることは、
あくまで脳の外側の満足にしかつながりません。
子どもを育てるときには、
肝心要の愛し合うことで「全脳を満足」させることがなにより重要です。
∵ひいき
人間は究極的には
「誰よりもいちばんに好かれている」ということを欲しています。
「誰よりもあなたが好き」という人が世界にひとりでもいることで、
人は自信を持って生きていけるものです。
親というのは、
たとえわが子が勉強ができなくても、
いろいろと至らなくても、
レベル違いに愛しいものです。
しかし、
兄弟姉妹がいると
「弟にだけ甘い」「私がいちばんじゃない」というような問題も発生しやすいですが。
「いちばん愛されている」と思って生きていたいのは人間の根源的な部分だと理解し、
親として1日5分でいいので、
子ども一人一人に時間をつくってあげましょう。
一人一人「ひいき」してあげましょう。
∵まとめ
人間の脳は、
感情の大脳辺縁系と、
考えの大脳皮質
に分かれます。
良いことと大脳皮質が考えても、
そのことを大脳辺縁系が好きと思えなければ、
満足した行動はできません。
子どもがむずかっているときは、
言葉よりも抱きしめ、
「全脳に満足」を与えてあげましょう。