子どもたちが驚異的な吸収力を発揮する時がある
こんにちは、
学びスタジオの奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、子どもの吸収力について書きます。
∴6歳までに訪れる「驚異的な吸収期」
自分が自立のために、
いつ、何をすればいいかは、
子ども自身が知っています。
それが現れるのは、
6歳までに訪れる驚異的な吸収期です。
∴子どもは吸収期を発信している
子どもは大人に、
今、どんな吸収期にあるかを発信しています。
しかし、
大人が「子どもには驚異的な吸収期がある」ということを知らなければ、
それを見守ることができず、
制止してしまうことがあります。
せっかく驚異的な吸収力を持って吸収しようとしているのに
もったいないことです。
∴興味はなくても吸収力はすごい
大人は、
英語に興味を持ちイギリスに移り住んだとしても、
ただその環境に身を置くだけでは言語を身につけるのに
非常に長い時間がかかります。
一方、
子どもは、
その場に身をおくだけで、
そのまま英語がわかるようになり、
英語のネイティブとして成長していきます。
言葉に興味があっても、
吸収力が弱いのが大人。
これに対して、
言葉への興味など意識しなくても、
言葉の存在に気付いて吸収してしまうのが子どもです。
特に0歳児であれば瞬く間に、
その言葉を吸収してしまうそうです。
∴言葉、感覚、運動、秩序の吸収力
驚異的な吸収力は、
「言語」だけではなく、
「感覚」や「運動」「秩序」など、
様々な能力に及びます。
それらは、
これからの長い人生の中で、
ずっと必要とされるものです。
人生において確実に必要とされるものに対し、
人生の出発点の時期に
驚異的な吸収力を発揮して、
いとも簡単に身につけられる力が、
子どもたとには与えられています。
∴吸収期を見つける3つのコツ
子どもの吸収期を見つけるためには3つのコツがあります。
❶何度もくり返し自分からやっていることを見つける。
❷外出の際、子どもの視線や、耳をすましていることはなにか、よく観察する。
❸くり返すいたずらに注目する。
∴吸収期に積極的な関わり方
例えば、
水道の蛇口をひねり、
水を出したり止めたりをくり返していました。
そのために周りも洋服も水浸しです。
そんな時、
叱るのではなく、
この行動の意味を考えます。
この行動は「運動の吸収期」のひとつです。
そう気が付いたなら、
「おもしろいものがあるよ」と言って、
中身が空になった蓋つきのペットボトルを渡してあげましょう。
そこで思う存分「キャップをひねる」という運動をさせてあげましょう。
これが、
吸収期に積極的に働きかける、
ということです。
∴子どもには「自己教育力」がある
いったん子どもが集中して何かに取り組み始めたら、
大人の関わりは終わりにします。
夢中でペットボトルの蓋を何度もひねっているなら、
一人で遊ばせておきます。
ここから先は子どもの領域です。
子どもには、
一人でできるようになる自己教育力があります。
子どもは私たち大人が思っている以上に
有能でできる存在です。
本人に任せましょう。
∴子どもの「自己選択」が吸収に、集中につながる
子どもの自発的活動は、
選ぶこと、
つまり「自己選択」から始まります。
そして、
その選んだことが、
そのときの子どもの吸収期、
つまり発達の課題とぴったり重なると、
子どもは一生懸命、集中して関わります。
このように、
自分で選択したことに集中できた子どもは、
様々なことが正しくできるようになり、
自立に向かうようになります。
∴吸収期にあわせて環境を整える
親が子どもの吸収期の育ちのためにできることは、
子どもが興味を持ちそうなものを周囲にちりばめるなどして環境を整備し、
子ども自身がが選んだものの遊び方や使い方がわからないときに、
どのようにするのかを
言葉で説明するのではなく、
実際にやって見せて教えることです。
そして、過度な介入をしないことです。
∴まとめ。子どもたちが驚異的な吸収力を発揮する時がある。
子どもが、
これをしたいという「自己選択」をした時、
その選んだ時が「驚異的な吸収力」の時であり、
一生懸命に集中して関われる時です。
この「選択」と「吸収」と「集中」が
様々のことに真っすぐ向き合い、
自立へ向かう正しい道標になります。