「自分の頭で考える」とは、知識を美味しく食べること

こんにちは、個別指導の学びスタジオの奥川えつひろです。
今回は、「知識の食べ方」について書きます。
▲「そんなこと、自分の頭で考えなさい!」
昨今の世の中では、
人工知能(AI)技術の発達にともない、
単純作業が機械によって行えるようになってきたことで、
人間の「自分自身で考える能力」がより重要視されてきています。
▲自分の頭で考える力は、みんな持っている
この「自分の頭で考える力」はみんな必ず持っているものなのです。
その力を発揮できる人と、
発揮できない人がいるだけなのです。
▲アルプスに登ってください
例えば、
「アルプスの険しい山に登ってください」
と言われたとします。
言葉通りに漠然と考えると
「不可能」と思います。
しかし、この挑戦を、
トレーニングをして体力をつける→
登山靴やウェアなどのグッズをそろえる→
標高の低い山を登って登山の練習をする→
入念に体のケアをする
というように細かく分解をしていきます。
そうすると、
少しずつ現実味を帯びてきます。
「自分の頭で考える」ポイントが見えてきます。
▲物事を分解する9つの力
①理解する力
物事が変化した理由を考えたり、
その背景を探っていったり
②分析する力
原因について自問自答したり、
事実と課題を分けて考えたり
③整理する力
物事を分解したり、
優先順位をつけたり、
期限を設定したり
④改善する力
最初の計画は上手くいかないとき、
自分でその失敗の原因を振り返ったり
計画を改善して次に活かしたり
⑤目標を設定する力
その目標は近すぎても遠すぎてもなかなか上手くいきません。
自分の現状の位置を理解したり、
目指すべきゴールを把握したり
⑥読解する力
いろいろな文章を読んだり、
人の話の大事な部分をメモしたり、
話し合いの意見をまとめたり
⑦記憶する力
物事を要約したり、
主語と述語の対応を整理したり
(覚えやすくなります)
⑧取捨選択する力
本当にやるべきことなのか?
努力してもやることが終わらないのか、
努力していないから終わらないのか
⑨説明する力
外見(文脈)を考えたり、
物事のギャップを見つけたり
この9つの力が、物事を分解し、考える力の支えになります。
▲「うそ、すごいね!」
目の前にあるものを、
ありのままに受け入れた上で、
肯定的に疑うことが、
考えることです。
目の前にあることを、
きちんと裏の意図や、
その背後に隠れている背景や前提や流れを
理解することです。
「すごいね!うそ!」
という感じです。
▲「知識の食べ方」
物事を分解できるようになると、
知識を美味しく食べれるようになります。
「知識の食べ方」が上手だと、
いろいろな知識や覚えたことを結びつけて考えることで忘れにくくしたり、
もっと違う枠組みで考えて、説明したりできます。
思考とは、
知識を覚えることではなく、
知識や事象を疑って、
しっかりとその背景を理解することです。
▲まとめ。「自分の頭で考える」とは、知識を美味しく食べること
「うそ、すごいね」
物事をありのまま肯定して、疑う。
物事の背景や流れを理解し、分解することから
考えることが始まり、
知識を美味しく食べることができます。