興味があるから子どもは「わからない」という

こんにちは、

学びスタジオ名張赤目教室の奧川えつひろです。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、子どもの当たり前について書きます。

▲「なんでこんなこともわからないの?」

子どもは思わぬところでつまずいたりする。

大人からすると、

「なんでこんなこともわからないのかな?」

「うちの子は大丈夫かな」

感情的になったり、不安になったり。

することがありと思います。

▲「大人の当たり前」は「子どもの当たり前」とは限らない

実は、

大人にとって当たり前のことでも、

子どもにとっては当たり前のことではないことはたくさんあります。

▲興味があるから子どもは「わからない」という

子どもの「わからない」は、

そのことに興味を示しているサインです。

しかし、

子どもが興味を示そうとしているのにもかかわらず、

大人にとって当たり前のことを聞かれると

つい具体的な説明を省き、

「当たり前のことを聞かないで」

「こうなんだからこうだ」……

と簡単に済ませてしまう傾向にあります。

▲大人の対応で興味を失う

結果として、

子どもは聞くことをやめ、

興味を失っていきます。

せっかく興味を持って聞いているのに、

これは、残念な機会喪失です。

▲子どもの「わからない」理由

❶イメージの欠如 

小学校2年生になると

掛け算の勉強が始まります。

九九の掛け算を反復させ音読することで覚えされられます。

しかし、

九九は言えても文章題になった途端にできなくなる子は多いです。

それは、

掛け算のイメージ欠如しているからです。

機械的に覚えていくため、

掛け算がどういう仕組みなのかを理解していないのです。

❷「0」の概念が理解できていない

たとえば、「1×0=0」

大人にとっては

「0になる。そういうものだ」

で済むかもしれませんが、

子どもにはそういうわけにはいきません。

「0」がもつ「ない」という概念が理解できないからです。

実際にあるものはイメージしやすく、

実際にはないことはイメージできないからです。

▲「0」は、他の数字とは違う

「0」が「ない」という性質のゆえに

他の数字と異なり、

掛け算において

「0」をかけると答えがすべて「0」になる

ことも理解を難しくしています。

「0」をかけることで、

「1」「2」など「ある」ものが

「ない」状態になることを

理解することは困難てす。

なぜなら、

日常生活において、

目の前にあったものが突然なくなることは

起こり得ないためです。

▲「1÷0」は計算できない

数字を0で割ることはできないことを

理解するのも難しいです。

この問題は

机の上にある鉛筆を0人に分けることはできない

ことを理解する必要があります。

▲子どもは目に見えない状態を理解させるには

大事なことは、イメージです。

数字を使った抽象的な説明ではなく、

絵やブロックなどを使い

実際に見てイメージしていくことで

理解力が増してくる。

▲空の容器を何個か用意する

この空の状態が「0」である。

1つの容器に満杯まで液体を入れた状態が「1」、

2つの容器が満杯の状態だと「2」

といった具合です。

また、

液体の量を調節すれば

分数や少数を表すこともできます。

1つの容器だけが満杯で

残りは空の状態が「1.0」、

そこから

2つ目の容器に液体を入れていくと

「1.1」、「1.2」、「1.3」...と増えていきます。、

これで「0」が

「ない」という状態であることを

実際に見ることができます。

▲例題で理解する

「1箱2つ入りのチョコレートがある。

Aくんは2箱、

Bくんは1箱取った。

Cくんは取らなかった。

3人はそれぞれチョコレートを何個ずつ食べられますか?」

この問題では、

Aくんは2×2=4で4個、

Bくんは2×1=2で2個、

Cくんは2×0=0で0個。

Cくんはチョコレートの箱を取っていないので

持っているチョコレートは0個です。

▲「0×〜」の説明

0×1、0×2などの「0×□=0」を説明するにも、

容器を用います。

空の容器をいくら用意しても液体は「ない」、

つまり「0」のままであり、

この「ない」がいくつあっても、

「0」のままだと説明します。

▲算数好きになるか算数嫌いになるかは大人次第

このように

しっかり教えようとすると

大変手間のかかる指導が必要となります。

特に算数を学ぶ初期の段階の

幼児期から低学年の時期がとても大事で、

この手間を惜しんではいけません。

それが、

後の算数・数学が好きになるか、嫌いになるかにかかっています。

▲まとめ。興味があるから子どもは「わからない」という

子どもの「わからない」を教えるとき

大人感覚で教えてはいけません。

たとえば、容器などを利用して、

具体的なイメージを膨らませ、

その答えを導き出すための考え方・過程を

子どもの感覚に合わせて話してあげましょう。

子どもがイメージできているかを基準にしましょう。

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