"関係の貧困"が子どもの読解力の低下を
こんにちは、学びスタジオ®︎代表・四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、"関係の貧困"について書きます。
❤︎文章題になったらできない
複雑な計算はできるのに、
文章題になったらできない。
これは、
応用力がないというよりも、
読解力がないことに原因がある場合が多いです。
❤︎文章が作れない
また、
主語、述語があるひとつの文章の形で
話すことができず、
単語のブツ切れで話し、
文章を構築できない子どもが増えています。
❤︎親と子の"横の関係"
また、
親をはじめとする
他者との関わりが少なくなっています。
親は忙しくて、
親と過ごす時間が少なく、
YouTubeで好きなコンテンツをずっと見続けるなど、
自分の世界にこもって生活しています。
❤︎何かを読み解く要素が減っている
未知の世界に触れる機会が少なくなり、
そうすると
何かを読み解くという要素が
日常生活から減ります。
家族の中での会話量が大事です。
❤︎先生と生徒の"タテの関係"
先生になるような人は、
読解力があります。
しかし、
先生自身がどうやって基礎的読解力を獲得したかが思い出せないと思います。
そこに、
子どもとの深い溝ができます。
だから、
先生一人に対して、
子どもが多数を教える場合、
先生の一方的な会話になってしまい、
子どもは、ただ聞いているだけになったり、
先生の会話の内容がわからなければ、
聞くふりをしているだけになっていまいます。
❤︎近所の人や先輩の"ナナメの関係"
近所の人や
クラブの先輩、
学校の先輩との関わりは、
ありのままの言葉で話が聞け、
多種多様な人との関わりが持て、
未知の世界に触れる機会になります。
自分とは異質なものと触れ合うという刺激が、
そこから何かを読み解こうという知的好奇心が芽生え、
読解力の向上につながります。
❤︎読解の低下は社会の問題
子どもの読解力の低下には、
社会の問題が影響しています。
基本的な人間関係は乏しくなっていますが、
それを補うように、
テクノロジーだけは発達し、
人間関係を持たなくても、
好きなことを一日中できる環境があります。
ここにより深刻な事態、
読解の低下がもたらされています。
❤︎読解力向上のポイント
"関係の貧困"による、
読解力の低下を解決するには、
子どもに手間ひまをかけることしかありません。
子どもと関わり、
いろいろ会話をすることですね。
❤︎まとめ。"関係の貧困"が子どもの読解力の低下を
親との"ヨコの関係"
先生との"タテの関係"
近所の人との"ナナメの関係"
子どもと社会との"関係の貧困"は、
深刻な基礎読解力の低下をもたらしています。
子どもに手間ひまをかけて、
この関係を再構築するために
子どもとの一瞬一瞬の関係を大切にし、
楽しい会話の時間を作りましょう。