新聞のコラムで要約力と社会常識と季節感を
こんにちは、学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、まとめる力について書きます。
❤︎中学受験の7割は5年以内の新刊から出題されている
中学受験の国語の題材にされている文章の
7割は、
最近5年以内に刊行された書物からです。
今日的な話題を学ぶことも
大切になっています。
❤︎コラム”天声こども語”と”天声人語”
そこで、
学習に最適なのが、
朝日小学生新聞の"天声こども語"や
朝日新聞の"天声人語"のような、
新聞朝刊のコラムです。
❤︎コラムを書く人は、
コラムを書いている人は、
各新聞社の中でも、
最もわかりやすい文章を書く人です。
内容はさることながらが、
読み易い良文に触れることは、
作文の勉強にもなります。
❤︎コラムを半分にまとめる練習
コラムは各紙ごとに文字数が決まっています。
"天声こども語"は374文字("天声人語"は603文字)書かれています。
これをまとめていきます。
❤︎大意要約をする前に意見を聞く
まず
"天声こども語"をしっかりと読みます。
次に書かれていた内容を元に、子どもに質問します。
「どんなことが書いてあったの?」
「読んでみて、どう思った?」……
と子どもの意見を引き出します。
❤︎別の視点から意見を投げかける
子どもの意見に対して
「お母さんは、こう思ったよ」
「こういうふうにも考えられるんじゃないかな」
といった感じで、
反論ではなく、
別の視点からの意見を出してあげます。
これが、
子どもの考えを深めるための刺激となります。
自分の考えとは異なる捉え方や意見を聞けば、
素直な子どもは
「あれ、どうしてだろう?」
「なぜ、そんなふうに思うのかな?」
と考えます。
❤︎意見交換が、子どもの意見を引き出す
この作業を繰り返すことで、
子どもは徐々に、
自分なりのこだわりや
疑問を持って文章を読むようになります。
書かれている内容を、
いったんはまず受け入れる。
その後で受け入れた文章に対して、
子どもなりに批判的に読み込めるようになるのです。
こうした訓練を繰り返すことで、
文章を読んで考えることが習慣化されます。
❤︎深い読みができる
文章と主体的に向かい合うようになれば、
深く考えずに読んでいた時には、
頭を素通りしていた言葉の中身が、
しっかりと頭の中に残るようになります。
❤︎言葉の使い方にも興味を
また、
文の中で使われている用語に対しても興味が湧いています。
「どうして、
この文章を書いた人は、
この言葉を選んだのかな?
他にも似たような言葉があるのにね」
と疑問を投げかけてあげると、
子どもの頭はさらに動き出します。
細かな表現にも関心を持たせてあげてください。
「同じことを、
違う言い方で表現したらどうなるかな」
と質問します。
❤︎そうした練習をした上で大意要約に取り組みます
大意要約は、
文章を読んで何が書かれていたのかを
"自分の言葉"でまとめる訓練です。
要約することで、
内容に対する理解が深まります。
❤︎短くまとめて、文章の骨格を見つける練習
元の文字数に対して半分にまとめる練習をしたら、
次は3分の1に100字にまとめてみる。
一行だけを抜き取るなら、
どの文章になるかを考えます。
抜き取るだけでは意味がわかりにくいなら、
どのような文章にすれば、
言いたいことが伝わるかを考えてもらいます。
❤︎コラムは世の中の動きや季節感を知ることができる
題材として"天声こども語""天声人語"などの新聞コラムを使う理由は、もう一つあります。
それは、
書かれている内容によって、
世の中の動きを知ることができるからです。
季節や世相の移り変わり、
大きな事件についての捉え方など
タイムリーに、
コンパクトに文章化されているのが、
新聞のコラムです。
コラムをについて
親子で話し合う機会を持つことで、
社会常識や季節感に対する子どもの理解が深まりますね。
❤︎まとめ。新聞のコラムで要約力と社会常識と季節感を
新聞のコラムは良文が詰まっています。
その良文を読み、まとめる練習は、
要約力を高めて、
社会常識、
季節感を育みます。