パターン丸暗記 “フェイク学習”は、危険がいっぱい
こんにちは、学びスタジオ東大阪瓢箪山教室の奧川えつひろです。
今回は、“フェイク学習”について書きます。
❤︎"フェイク学習"とは
“フェイク学習”はと、
パターンを丸暗記して身につける学習方法です。
そして、
この学習方法は。
低学年ほど好成績がとれますが、
学年が上がっていくと、
どこかでつまずき、
学力を取り戻しにくくなる状態に陥ってしまう可能性が大きい
危険な学習方法です。
❤︎算数ができない子ども
算数の偏差値40の子どもは、
まだ、勉強方法が身についていません。
その子どもに、
考え方の道筋を教えながら学習をします。
すると、
「あ、そういうことか」
と解くようになり、
「こういうふうにも考えられるね」
と別の解き方も見つけ、
自分の言葉で説明できるようになってきました。
こうなると、
テストの偏差値は40だけど、
実際は60以上の潜在能力・ポテンシャルがあるといえます。
❤︎算数が得意な子ども
一方、
偏差値が60ある子どもがいます。
この子どもは、
解法をパターンの丸暗記をして、基礎が脆弱な、
いわゆる"フェイク学力"です。
中学受験の6年生の内容はどんどん高度になり、
暗記だけで太刀打ちできなくなってきますが、
それまで成績がよかったので、
この勉強方法を変えないままで勉強するので、
どんどん成績が下がってしまいました。
❤︎真面目な子どもほど、陥りやすい
真面目だからこそ、
一生懸命、
目先の点数をとることをがんばって、
それが"フェイク学習"に陥りやすいです。
❤︎真面目な子には、丁寧に勉強法教える
しかし、
真面目な子どもほど、
しっかりと丁寧に勉強方法を教えればちゃんとできるようになります。
今は、
丸暗記することが、勉強だと思っています。
だから、
勉強のやり方を基本からやり直し、
"正しい勉強のやり方"を教えてもらうことがカギになります。
❤︎真面目な子は、変わる
勉強法は、個性ではありません。
個性だから、仕方がないのではなく、
"正しい勉強法がある"ことを教えてあげます。
正しい勉強法を教えてあげると、
真面目な子ほど、変わります。
❤︎"目先の点数"にとらわれる原因
それは、親にある場合が多いです。
実際のところ、
親が目先の点数をとらせようと躍起になり、
「100点取ったら、○○を買ってあげる」
などとけしかけます。
だから、
子どもはどうしたらいい点数をとれるか、
先のことは考えずに、
瞬間的に効果の高い勉強法を選んでしまい、
丸暗記の勉強法が身につけてしまいます。
❤︎パターンの丸暗記の勉強になるのは2種類
❶親がやらせている場合
❷自分で考えてやっている場合
この両者では、
中学高校に上がったときに、
学力の伸び方がちがいます。
❤︎親がやらせている場合
親がやらせている子どもは、
基礎がわからなくても、
難しい問題に対して、
反射的に正解を出せるぐらい
猛勉強させられているので、
この"力技"で、
難関校に合格できることがあります。
しかし、
中学高校でもこの“力技”の勉強では、
点がとれなくなります。
だから、この勉強法をさらに加速させないといけなくなり、
疲れ果ててしまうことになります。
さらに、反抗期も始まり、
本当にかわいそうな状況に陥ります。
これが原因で、学校を辞めてしまう子どもも少なくはありません。
❤︎自分で"暗記勉強法"を確立した場合
一方、
"暗記勉強法"を自分で確立してきた子は、
この“暗記勉強法”がうまく行かなくなると、
勉強の仕方を考えます、
正しい勉強の仕方と出合って軌道修正をすることができます。
特に、
主体性が育つ中学時代に
自分の力で勉強方法を確立できるのは
大きな財産になります。
❤︎まとめ。“フェイク学力”にご注意
子どもの学力の伸びる時期はまちまち、
手っ取り早く成績をあげる
バターンの丸暗記“フェイク学習”は
いずれは、学力低下を招きます。
“急がば回れ”です。
考えて理解する学習習慣をつけることが
子どもの一生の財産になると思います。