表裏なく自分を出せる子どもは伸びる
こんにちは、三重県名張市の個別指導塾 学びスタジオの奥川悦弘です。
子どもにとって、表裏なく、自分をありのまま出せることは、非常に大切なことです。
子どもが裏表なく自分を出せる場所、
そこは、居心地がよく、
自分の存在を感じられ、
自分の居場所だと感じられる空間です。
今回は、裏表なく、本当の自分を見せることについて書きます。
∴表裏の原因
裏表が出る原因は、
親や周りの大人がどのように振る舞い、
子どもをどう扱うによって左右されます。
特に、
どのように叱るか、
によります。
∴人前で叱るときと個人的に叱るときの裏表
人前では、
丁寧に振る舞い、
個別には、
雑な振る舞いをする。
たとえば、
人前では、
穏やかに「そんなことしてはいけませんよ」
子ども一人のときは、
大声で「コラーッ!いい加減にしろーッ!」と叱る。
∴自分の体裁を考えて行動する
場面によって、
大人が態度をかえると、
子どもは、
"しかる"ことより、
"自分の体裁を守ることが大事なんだな"と感じ、
それでいいんだと思うようになります。
子どもも、
場面によって行動を変え、
必要以上に体裁を考えるようになります。
∴言うことを聞かなくなる
そうなると、
叱られても、
「また、大人は体裁を気にしているのだ」と思い、
言うことを聞かなくなります。
つまり、
言われたことを、
素直に聞けなくなってしまいます。
∴後で、ぶり返して小言を言う
子どもが行動している時は、
注意をせず、
時間が経過した後から、
叱る。
これは、
「時すでに遅し」です。
子どもには、
タイミングを逃さないことです。
なぜなら、
時間が経てば、
子どもは自分の行動を覚えていないことが多いからです。
理由のわからないことで叱られること
「なぜ、叱られているのかがわからない」と、
子どもはそれに嫌気が差し、
叱っても、言うことをきかなくなってきます。
∴感情に任せて叱る
感情をあらわして叱ると、
口から発せられるその言葉は、
いわば「脅し」の言葉のように子どもは受け取ります。
これは、
子どもの心を傷つけることになります。
∴おだてながらに叱る
怒りを子どもにぶつけるのを避けすぎて、
必要以上に子供をおだて、
遠まわりに叱る。
「○○ちゃんは偉い子だよね、偉い子だったら、そんなこと言わないよね」
遠まわりに叱ると、
子どもは、
やりたいことを抑えるようになります。
∴裏表のない感情が子どもを伸ばす
場面、場面で態度を変えられたり、
後になって叱られたり、
感情に叱られたり、
間接的に叱られたり、
このような行動の意味は、
子どもには大人が思うほど理解できません。
このような行動を繰り返して体験すると、
条件反射的に、
子どもも同じ行動をするようになります。
つまり、
裏表のある行動をとるようになったり、
人の前では、本当の自分を見せなくなります。
ですから、
叱る時は、
その場で、遠回りをせずに、簡潔に叱り、
「どうしたらよかったのか?」
子どもと話し、
考えさせることに時間をかけることが大切です。
∴まとめ
裏表のない空間を作って、
子どもが表裏なく自分を出せることが、
子どもの成長を素直に伸ばす大切なことです。
子どもの裏表に大きく作用する、
叱り方(なぜ、ダメで、どうしたらよいかを考えさせることを伝える言葉)は、
親やまわりの大人が、
子育てにおいて、
常に考えていなければいけない大切なことです。
失敗を叱るのではなく、
失敗したことについて考えさせると、
表裏なく考えることができる。
そして、
失敗したことを考えさせてくれた人と、
表裏なく話せるよい関係を築くことができる。