読解力は、説明できること

こんにちは、東大阪市瓢箪山にある個別指導塾 四谷学びスタジオ東大阪瓢箪山教室の塾長の奧川えつひろです。
音読や黙読の大きな目的は、文章を読解するとです。今回は、"読解力"について書きます。
❤︎文章を読むのは難しい
読解力がなければ、これからの入試問題のどの教科も、解きにくくなってきます。
なぜなら、読解力を求める問題が増えているからです。
この読解力は、鍛えることができる力です。
そして、読解力を身につけるためには文章を読むこと以外にありません。
ただし、この文章を読むのは、実は難しいです。
❤︎”黙読”がちゃんとできている人は少ない
テストの時に声を出すことはできませんので”黙読”します。
ところが、声に出さずに読む、"黙読"は難しい技術です。
幼稚園児や小学1年生は黙読ができません。
まずは”音読”から始めていきます。
その後、
小さい声で読むことができるようになり、
少しずつ”黙読”に移行していくのです。
❤︎”黙読”は確認しにくい
ところが、
あらゆる能力の中で”黙読”はかなり特殊です。
通常、どの教科でも次のステップに進むためにはその前段階の技術を習得してから進みます。
例えば
算数では、足し算ができなければ引き算はできません。
つまり、足し算ができるかをきっちりと確認してから引き算を勉強し始めます。
ところが、
”黙読”はどうでしょうか?
”黙読”の技術を習得しているかどうかは誰が確認しているのでしょうか?
❤︎黙読できていない
黙読ができると思っている人たちの半分ぐらいは、黙読ができていません。
そしてそのことに誰も気づいていません。
読解力がない原因の多くは、
黙読ができないことにあります。
❤︎読書ができない人は"黙読"ができていない
自分でもできているかできていないかわからない黙読ですが、読書をするかどうかで見分けることができます。
読書ができない人は黙読ができていないです。
❤︎本は面白くないの意味
❶「意味は理解できているけど、本当に面白くないと思っている人」
❷「本当は面白い内容なのに、黙読ができずに意味を理解していない人」
に分かれています。
本を読むのが苦手だという人は、
❷の黙読が苦手な可能性が大きいです。
❤︎"黙読ができない"というのは、
長文を読んだ後に、
その文の一行目に何が書かれていたかわからない、
今読んだはずの文章が、
頭に入っていないことです。
文章を読んでいるつもりでも、
実は文字を追っているだけ、
という状態になってしまっているのです。
❤︎最初の一行だけ読むと
ところが、
最初から一行だけの文章を読むと、
何が書かれていたかわかります。
どちらも同じ一行ですが、
長文の中の一行と、
全部で一行しかない文とでは、
読み方が違うということです。
❤︎黙読が苦手な人は、
全体を意識しすぎて、
一行一行に集中できていないのです。
ですから、
短い文章から読む練習をして
徐々に長い文章を読むようにしていけば、
長文問題の読解力もついていきます。
❤︎新聞を記事などを読むことから
毎日、新聞の一記事など短くまとまった文章を読みます。
とにかく文章を読んでその内容を理解する。
ということを毎日繰り返します。
❤︎読書好きな人
読書が好きな人は、
小さいころは子ども用の短い本を、
成長するにつれて少しずつ長く難しい本を読むようになります。
そして、大切な、内容を理解しようとして読みます。
それが自然と読解力を鍛える訓練になっており、国語も得意な人が多いです。
❤︎まとめ。読解力を身につける唯一の方法
読解力は、説明できる力です。
読むだけではダメ
読解力を上げる唯一の方法は、
"文を読んで理解する"を繰り返すことです。
本当に読めているかどうか、
何が書いてあったか説明できることです。
子どもたちが、
読むことに対して、
曖昧に、誤魔化して読むのではなく、
真摯に向き合ってほしいと思います。
そして、読むことや通じて、
誠実な人間性を育んていってほしいと思います。