読解力は、説明できること

こんにちは、三重県名張市の個別指導塾 学びスタジオ奧川悦弘です。
ご訪問いただきありがとうございます。

今回は、"読解力"について書きます。

文章を読むことは難しい

近年の入試問題は、
国語や英語だけでなく、
どの教科も読解力がなければ解けない問題が増えています。

この読解力は、
鍛えることができる力です。

そして、
読解力を身につける方法は、
文章を読むこと以外にありません。

ただし、
この文章を読むことは、
実は難しいです。

∴”黙読”がちゃんとできている人は少ない

テストの時は、
声を出すことはできませんので”黙読”しないといけません。

ところが、
声に出さずに読む"黙読"は難しい技術です。

小さい子どもは、
黙読ができません。

まずは、
”音読”から始めていきます。

その後、
小さい声で読むことができるようになり、
少しずつ”黙読”ができるようになっていきます。

∴”黙読”は確認しにくい

ところが、
あらゆる能力の中で”黙読”はかなり特殊です。

通常、
どの教科でも
次のステップに進むためには
その前段階の技術を習得してから進みます。

例えば、
算数では、
足し算ができなければ引き算はできません。

つまり、
足し算ができるかをきっちりと確認してから
引き算を勉強し始めます。

ところが、
”黙読”はどうでしょうか?

”黙読”の技術を習得しているかどうかは、
確認できるでしょうか?

∴黙読できていない

黙読ができると思っている人たちの半分ぐらいは、
実は黙読ができていません。

そして、
そのことに誰も気づいていません。

読解力がない原因の多くは、
黙読ができないことにあります。

∴読書ができない人は"黙読"ができていない

自分でもできているかできていないかわからない黙読ですが、
読書をするかどうかで見分けることができます。

読書をしない人は黙読ができていないのです。

∴本は面白くないの意味

まず、
読書をするのは、
その本が面白くないからですが、
それには次の2つの意味があります。

❶「本の内容は理解できているけど、本当に面白くないと思っている」

❷「本当は面白い内容なのに、黙読ができずに内容を理解していない」

本を読むのが苦手だという人は、
二つ目の黙読が苦手な可能性が大きいです。

∴"黙読ができない"というのは、

そして、
黙読ができない人は、
あるまとまった文を読んだ後に、
その文の一行目に何が書かれていたかわからない、
というように、
今読んだはずの文章が、
頭に入っていません。

文章を読んでいるつもりでも、
実は文字を追っているだけ、
という状態になってしまっているのです。

∴最初の一文だけ読むと

ところが、
最初から一文だけの文章を読むと、
何が書かれていたかわかります。

どちらも同じ一文ですが、
長文の中の一文と、
全部で一文しかない文とでは、
読み方が違うということです。

∴黙読が苦手な人は、

黙読が苦手な人は、
全体を意識しすぎて、
一文一文に集中できていないのです。

ですから、
短い文から読む練習をして、
徐々に長い文を読むようにしていけば、
長文を読む読解力もついていきます。

∴新聞を記事などを読むことから

毎日、
新聞の一記事など短くまとまった文章を読みます。

とにかく文章を読んでその内容を理解する。

ということを毎日繰り返します。

∴読書好きな人

読書が好きな人は、
小さいころは子ども用の短い本を、
成長するにつれて少しずつ長く難しい本を読むようになります。

そして、
大切な内容を理解しようとして読みます。

それが,
自然と読解力を鍛える訓練になっており、
国語も得意な人が多いです。

∴まとめ。読解力を身につける唯一の方法は読んで説明すること

読解力は、
説明できる力です。

読むだけではダメです。

読解力を上げる唯一の方法は、
"文を読んで理解する"を繰り返すことです。

本当に読めているかどうか、
何が書いてあったか説明できることです。

子どもたちが、
読むことに対して、
曖昧に、誤魔化して読むのではなく、
素直に向き合ってほしいと思います。

そして、
読むことを通じて、
誠実な人間性を育んていってほしいと思います。

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