脳の個性

こんにちは、学びスタジオの奥川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、「脳の個性」について書きます。

∴「脳の個性」を知ることは、子どもを理解すること

親としては、子どもと為だと、子どもの「できないこと」を克服させようと躍起になります。

しかし、
実は「すでに脳が表現していること」の中に、
かけがえのない宝物が存在します。

さらに、
脳の発達状態は固定的なものではなく、
どんどん変化しうるものですから、
可能性は未知数です。

こうした脳の仕組みへの認知を持って
「あるがままの脳」と向き合うようになると、
その脳の能力が向上します。

子どもの脳を「できないことがある脳」ではなく、
「あるがままの姿で、その特性を精一杯、発揮している脳」と知て、
子どもと向きあると、
子どものの能力向上につながります。

子どもは、一体どのような脳の特性を発揮しながら生きているのか。

それを知ることは、
子どもに対する最大の理解になります。

そして的確な理解は、
相手との関係性の向上に直結します。

自然と子どもの「あるがまま」を受け入れられるようになり、
接し方に悩むことも少なくなりまし。

子どもとしても、
「親にちゃんと受け入れられている」という安心感と信頼につながります。

∴「脳の個性」の理解は、子どもの才能を活かす

「脳の個性」には8つのタイプがあります。

❶リーダータイプ
周囲と目配りしながら個々に向き合う力があり、他者への理解と伝達力が強いため、まとめ役を担います。
活動的でどんな相手とも公平な対応ができるため、信頼関係を着ずける頼れる存在です。

❷論理タイプ
論理タイプは多く「文系」と「理系」に分かれ、どちらも道筋を立てて考える力や高い記憶力を備えています。
特に理系はビジュアルイメージを描く力に優れ、創造的な分野で才能を発揮する傾向にあります。

❸クリエイティブタイプ
1つのことを突き詰める強い好奇心を持ち、何かを「好きになる力」とその気持ちを持続する力を持ちます。
「好きだから」という理由だけで集中力を発揮し、創造性の源泉である継続的な探求を行うことができます。

❹癒やしタイプ
周囲の状況や人々の情報を受信する力に優れ、よく周囲を見渡して耳を傾けることができます。
そのため、他者の話しを聞く役割を担うことが多くなります。穏やかな存在感で場の空気を和らげる力があります。

❺バランスタイプ
現時点での能力のバランスが取れており、周囲の大人からは「育てやすい子」と見られがちですが、外的刺激や成長過程で個性が形成され、将来、いかなる方向にも才能が開花しうる大きな可能性を秘めています。

❻フレンドリータイプ
高い社交性と共感力、ポジティブ思考を備えています。
周囲を巻き込み力に優れ、人と協力して成果を出す能力が際立っています。
また、好奇心旺盛で、「今を楽しむ」ことを最優先にする傾向にあります。

❼多動タイプ
計画よりも即行動し、興味のあることに積極的に取り組む活動的な性格です。
多くの経験を積むことで、突出した能力や先見性を発揮する可能性があります。
抜群の行動力を活かすことで、将来大きな成功が期待できます。

❽エキスパートタイプ
最も好奇心旺盛です。
興味を持った分野に圧倒的な集中力とモティベーションで知識を深め、誰にも負けない専門的な知識を持つようになります。

どのような脳も、
今あるがままの特性を精一杯発揮しています。

しかし、
周りから見て「優れた能力」として見られる場合もあれば、
周りには「困ったな」と受け取られる場合もあります。

例えば、
「クリエイティブタイプ」の子は、
その名の通り創造性が豊かという特性があります。

ところが、
クリエイティブタイプには「場の空気が読めない」という一面もあり、
世の中の常識とは少し場違いなところで持ち前の創造性を発揮することが多いです。

だから、
それが周囲の目には「たびたび問題行動をとる困った子」と映ってしまうケースもでてきます。

そんなケースでは、
クリエイティブタイプの創造性あふれる行動ではなく、
その行動をとる「時と場合」が適切ではないことです。

しかし多くの場合、
周りの人たちがクリエイティブタイプの脳特性を理解していないばかりに、
創造的な行動そのものを頭ごなしに叱ってしまいます。

すると、
子どもの頭には「こういうことをすると叱られるんだ」と感じ取り、
せっかくの創造性が弱くなってしまうのです。

ですから、
それぞれのタイプの脳特性を理解することの重要性です。
そうしないと、
子どもの脳特性、持ち前の才能が失われることにもなりかねません。

∴自己認知は脳を成長させる栄養素

脳は、
思考や感情、行動の源です。

人格も、思考や行動のクセも、
感情の揺れ動きも、
すべては脳が生み出しています。

したがって、
自分自身をもっともよく理解する手段は「自分の脳を理解すること」です。

自分の脳を理解することは、
自己認知(自分自身の価値観、感情、思考パターン、強み、弱みなどを理解し、認識すること)
を獲得する最大の手段です。

そして、
自己認知は自己肯定感を高めます。

脳を植物に例えてみると、

植物は太陽の光を浴びて光合成をすることで成長します。
自己認知は、
いわば脳にとっての太陽の光です。
自分の脳を理解し、
自己認知の光を当てることで、
今までは大きくなれなかった部分が成長し、
脳の可能性が広がります。

親が子どもの脳を理解し、
自己認知を手助けしてあげることで、
その部分の光が当たり、成長していきます。
それは子ども自身もそれを実感します。
こうして子どもの脳の可能性が広がることに親が手助けするころで、
子どもの能力だけではなく、
子どもの自己肯定感も上げることができます。

∴相談しやすい環境を作る

思春期を迎えた子どもは親に反抗するなど、
それまでとは違った態度や行動を取るケースが非常に多いのですが、
それは脳が発達したことで、
幼少期に比べて「意思や行動の選択肢」が増え、
「自分で選びたい」という意思も強くなるからです。

子どもとしては、
親に反抗すること自体が目的ではなく、
広がった選択肢の中から自分なりに何かを選び取っているだけなのです。

子どもの予想外の行動を無意識のうちに否定したり、
制限を加えようとしたりすると、
子どもはより強く「自分で選択するんだ」という意思を貫こうとするため、
表に出る態度や行動はいっそう反抗的になります。

これが、
いわゆる「反抗期」というものの仕組みです。

子どもが中学・高校時代は親にとって悩みが多くむずかしい時期ですが、
親離れを始める子どもを無理につなぎとめようとしたら、
子どもは反発して親子関係は悪化してしまいます。

ここで親子関係が断絶することは、
子どもの将来にもよくありません。

家庭内で一番重要なのは、
子どもに話をさせることです。

そのために親の言葉がけや態度によって、
常に「何でも話せる雰囲気や環境」をつくっておくことが、
重要なことです。

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