聞く力をつけよう
こんにちは、学びスタジオの奥川悦弘です。
ご訪問いただきありがとうございます。
子どもと話をしていると、
「途中で話をさえぎってしまい、話を最後まで聞けない」ということはありませんか?
今回は「聞く力」について書きます。
∴子どものうちから「聞く力」が大切なのはなぜ?
「聞く力」とは、
相手の話を集中して聞き、
話の内容を正しく理解できる力のことです。
「聞く力」はすぐに身につくものではなく、
くり返しトレーニングをして育っていくものです。
子どもは、
人との関わりの中で
「自分以外の人は、自分とは違う考えや気持ちを持っている」
ということを理解していきます。
そして言葉のやりとりがスムーズになっていき、
会話のキャッチボールができるようになります。
会話のキャッチボールができると、
「相手の話を最後まで聞く」ということを理解できるようになります。
∴「聞く力」とは?心がけたい4つのポイント
「聞く力」をつけるためには、
「聞くこと」を「楽しむこと」が大切です。
興味を持つ内容の話をして、
子どもが「聞くこと」を楽しめるようにしましょう。
子どもが「聞くこと」を楽しむために、
心がけたい話しかたは4つあります。
❶ゆっくりとていねいに話す
❷子どもが想像をしやすいように具体的な例を入れて話す
❸落ち着いた気持ちのときに話す
❹子どもが話す言葉をしっかりと聞き、共感をする
上記の話しかたを気をつけることで、
お子さまは安心して会話のキャッチボールをすることができ、
「聞くこと」を楽しむことにつながります。
「聞く力」は一朝一夕に育つものではなく、
くり返しトレーニングをすることでゆっくりと育っていきます。
子どもの成長に合わせたペースで「聞く力」を身につけていきましょう。
∴「聞く力」を身につけるとどのような力が育つ?
「聞く力」を身につけるということは、
「話を最後まで聞くことができる」だけではありません。
「聞く力」を身につけることで伸びる力は5つあります。
❶集中力が育つ
「話を聞く」ということは、
相手の話を集中して聞き、
その内容を正しく理解しようとすることをいいます。
相手の話を聞こうとすることで「集中力」が鍛えられ、
たくさんの音のなかでも「聞きたい音」「聞き流していい音」を取捨選択することができるようになります。
❷想像力・共感力が育つ
相手の話を集中して聞くことで、
言葉に隠された「相手の考えや気持ち」を想像することができるようになります
また、
相手の言葉に「なるほど!」と共感することにもつながります。
相手の考えや気持ちを正しく理解しようとするため、
想像力や共感力が育ちます。
❸語彙力が育つ
相手の話をしっかりと聞くことで、
たくさんの言葉にふれることができます。
集中して聞いた言葉は脳にインプットされて、
語彙力が増えることにつながります。
❹読解力が育つ
相手が話した文章を「どんな内容で、なにを伝えているのか」と分析して理解することで、
読解力が身につきます。
読解力は、
自分で本や教科書などを読むときに理解の助けになります。
❺コミュニケーション力が育つ
相手の話をしっかりと聞き、
内容を理解したうえで会話のキャッチボールをすることで、
人とコミュニケーションをとる機会が増えます。
「聞く力」が身につけば、
相手の話の内容理解や応答(リアクション)がスムーズにおこなえて、
ゆたかなコミュニケーションができることにつながります。
∴子どもの「聞く力」を伸ばすために心がけたいこと
「聞く力」を身につけるために、家庭で日常的に心がけたいことは2つあります。
❶聞いた話を要約する
本の読み聞かせをしたあとに、
子どもに「いま読んだ本は、どんな話だったかな?」と質問をしてください。
テレビを見ていたときであれば、
「いまのテレビは、どんな内容だった?」と質問をしてみましょう。
日常の会話に「どんな話だったかな?」を取り入れることで、
「聞く力」を鍛えられます。
また、
いま聞いた本や見ていたテレビの内容をお子さま自身が要約して話すことで、
「集中力」「想像力・共感力」「語彙力」「読解力」のトレーニングになります。
「どんな話だったかな?」と聞いたあとに、
答えがすぐに出ない子どももいます。
子どもが答えるまで、
あせらず気長に待ちましょう。
❷褒め言葉をたくさん使う
子育てをしているなかで、
「早くして!」「なにしてるの!」と、
つい叱り言葉を多く使ってしまいます。
叱る言葉をたくさん使っていると、
子どもは嫌な気持ちになり、
自分自身を守るために「言葉を聞き流す」ようになってしまいます。
子どもが言葉に耳をかたむけるようにするには、
褒めるべきところでたくさん褒めるということが大切です。
褒める際は「~ができて、すごいね!」のように、
具体的に行動を褒めるようにします。
たくさんの褒め言葉をかけてあげると、
子どもは自然と話を聞く姿勢が身についていき、
相手の話に耳をかたむけるようになります。
また、
褒めるときには、
子どもの目をみて褒めましょう。
目をみて褒めることで、
子どもは「自分のことをしっかりとみてくれている」と嬉しい気持ちになり、
一層聞く姿勢を持てるようになります。
あせらず気長に、子どもの成長をうながしましょう。
∴まとめ
話しを最後まで聞ける「聞く力」を育てると、
集中力、
想像力・共感力、
語彙力、
読解力、
コミュニケーション力が身についてきます。
褒め言葉をたくさん使って、
聞きたい気持ちをふくらませ、
聞いた内容を要約してもらいましょう。