なぜ数学を勉強するの?

こんにちは、学びスタジオの奥川悦弘です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、数学について書きます。
∴数学とほかの教科との違い
英語や国語の問題では長文の読解問題が出されます。
理科の問題では図やグラフが示されて、それに関連した問題が出されます。
このように問題文はかなり長いです。
しかし、
数学は、
問題自体はとてもコンパクトです。
そして、
そのコンパクトな問題を解くために、
一から必要な要素を挙げて、つなげて、組み立てて、
一つの解答を導き出していきます。
それは、
ただ材料だけ与えられて、
一からレシピや作り方を考えて、
完成させる。
料理や工作物を作るのに似ています。
そして、
一から作り上げるからこそ
完成した時と喜び、達成感、爽快感は、
絶大です。
∴数学は一つだけ正答が用意されている「ゲーム」
国語の論述問題や
英作文、和訳などは、
さまざまな解答が考えられます。
しかし、
数学の問題の答は一つだけです。
自分の思考を積み重ねた結果、
唯一の正答にたどり着くことができるゲームてす。
数学で正解した喜びは、
ゲームに勝ったときのそれによく似ています。
ほかではなかなか味わうことができません。
∴数学は相手に誤解なく伝えられる
数学は、
自分が考えたこと、自分の頭の中にあるものを、
誤解なく相手に伝えることができます。
数学で使う数式は、
一から自分でつくり上げるものではなく、
先人たちの思考をトレースし、
その共通言語をベースにして、
自分のオリジナルの思考を研ぎ澄ませて、
考えていきます。
共通言語の数式で記述するわけですから、
誤解が生まれることはありません。
言葉のコミュニケーションには、必ず誤解がつきまといますが、
数式のコミュニケーションには間違って伝わる心配はありません。
∴数学の好き嫌いの分かれ目
数学の好き嫌いは、
問題を演習量によって決まります。
たとえば応用問題を取り組む際に、
例題を活用し、
問題を解いていきます。
その例題を活用するためには、
一歩一歩、
数学の勉強を続けていくことが大切で、
そうしていくと、
視界が開けてくる瞬間が必ず訪れます。
その瞬間が訪れるまで、
演習を重ねることが必要になってきます。
∴解法のポイントを理解する
しかも、解法を丸暗記するだけではダメです。
「解法のポイント」を理解していかなければなりません。
「解法のポイント」の習得を積み重ね、
自分の頭の中に使える「解法のポイント」をたくさん持っておいて、
どんな問題が出てきても対応できるようにします。
そんな対応力を身につけることが、
数学の勉強のポイントです。
∴なぜ数学を勉強するのか
数学の問題は次の2つの力を試します。
❶解くためのポイントを理解して、解答を導き出すための論理を組み立てる力
❷自分の持っている解法のポイントを、求められている形でアウトプットする力
数学の解答では、
論理の飛躍は認められません。
自分の思考過程を、相手にきちんと伝わるように書く必要があります。
いわば、「相手にわかるように説明する力」が求められるのです。
だから、
数学をなぜ勉強するのかという答は、
数学の内容そのものより、
数学の解答を導き出す際に求められる力を身につけるためです。
つまり、
解くためのポイントを理解して、
解答を導き出すための論理を組み立て、
それを相手にわかるように書く力
を身につけるためです。
そして、
この力は、
将来子どもたちが社会に出て、大いに役に立つ力です。