「低学年」から鍛えてほしい3つの力

こんにちは、個別指導塾 学びスタジオの奥川悦弘です。
ご訪問いただきありがとうございます。
今回は、低学年から鍛えてほしい3つの力について書きます。
∵3つの基礎学力
基礎学力とは、次の3つです。
計算力
読書力
論理的思考力
順番に見ていきます。
∵計算力
まず「計算力」についてです。
実は、
思っている以上に計算が遅い子どもが多いのが現状です。
「計算くらいできるだろう」と思いがちですが、
もちろんたっぷり時間があれば誰でもゆっくり丁寧に計算をすることは可能かもしれません。
しかし、
「速く」「正確に」計算することが、
本当の計算力です。
そして、
計算が速いか遅いかだけでも、
その後の学習に大きな差がついてきます。
「速く」「正確に」計算ができるようにトレーニングしてあげましょう。
∵読書力
次は「読書力」です。
読む力は、
読書を通じて養うことが最も効果的で理想的です。
そして、
読書力の育成は、
家庭でこそ取り組みやすいもので、
一人で楽しく本を読むことのできない低学年のうちは、
読み聞かせが有効です。
本を読みきかせながら、
あらすじが理解できているかを確認しましょう。
あらすじの理解が重要なのは、
子どもによっては読み聞かせていても、
意外に内容がわかっていない――文章そのものが理解できていない――
というケースもよくあるからです。
そして、
文章が読めて理解できていなければ、
説明文の考察や物語文の心情を考えることができませんし、
他の教科の学習もできません。
本を読む練習をすれば、
すぐに国語の成績が上がるかどうかはわかりませんが、、
読めて、理解できなければ成績が上がることはありません。
漢字力についても、
本を読むことを通じて自然に覚えていくのが理想的です。
なぜなら、
びっくりするほど漢字が読めない子どもや、読めても意味が分からない子どもが多いからです。
一緒に本を読みながら、
子どもに意味を尋ねてみて、
わかっているかどうか確認することが重要です。
∵論理的思考力
最後に、「論理的思考力」です。
論理的思考力を磨くための鉄則は、
「答えをすぐに教えてはいけない」ということです。
論理的思考力を身につけるための方法を説明します。
❶プロセスを尋ねる会話を日常的に取り入れる
プロセスを尋ねる会話を日常的に取り入れます。
次のような質問を、子どもとのコミュニケーションに取り入れてみましょう。
「それってどういうこと?」
「たとえば?」
「他にはどんなことがある?」
「それはなんで?」
「じゃあどうすればいいかな?」
質問をされた子どもは、
答えるために内容を考え直したり、
複数の方法を考える努力をしたりするはずです。
日常的にプロセスを考える機会を増やすことで、
子どもの論理的思考力は自然にアップしていきます。
❷さまざまな物事に関心がもてるように促す
さまざまな物ごとに関心がもてるよう促すことも大切です。
論理的思考力が高い人は物事への関心も高く、
興味をもってリサーチするからこそ、
理解を深めることができます。
関心がもてる物事が多ければ多いほど、
論理的思考力は磨かれていきます。
家族でさまざまなスポットやイベントに参加し、
関心が持てるきっかけを作ってあげます。
❸自分で調べる習慣を身につけさせる
子どもに「なんで?」「どうしたらいい?」と聞かれると、
すぐに答えを教えてしまわずに、
疑問は自分で調べる習慣を子どもに身につけさせましょう。
「この本で調べてみたら?」と促してあげたり、
一緒に調べたりしてみてください。
∵まとめ
小学生低学年の子どもには、
次の3つの基礎学力をつけてあげましょう。
速く正確にできる計算力
内容を理解できる読書力
それから、論理的思考力
プロセスを尋ねる会話を日常的に取り入れ、
さまざまな物事に関心がもてるように促し、
自分で調べる習慣を身につけさせてあげましょう。