「不安が消える」方法

こんにちは、個別指導塾 学びスタジオの奥川悦弘です。
ご訪問いただきありがとうございます。
今回は、不安が消える方法について書きます。
∵旅に出る
自信を失うと
「トンネルビジョン」と言って
視野が狭くなります。
視野が狭くなると、
ストレスばかりに目が行き、
不安が増幅してやりたいこともわからなくなってしまいます。
しかし、
場所を変えることで気分が変わり、
問題が小さく見えたり、
「こんな方法があったのか」と気づくことがあります。
これには、
脳の海馬にある「場所細胞」の働きがかかわっています。
場所細胞とは、
場所や空間を把握する役割をもった細胞です。
特定の場所にいるときに発火するのですが、
同じ場所にい続けると慣れてしまい、
発火しなくなるという性質を持っています。
ところが、
今いる場所から移動すると再び発火し、
それにつられて脳が活性化します。
そして、
場所細胞の活性化は、
海馬と脳の司令塔でもある前頭前野の一部の活性化と連動します。
前頭前野(特に背外側前頭前野)は、
感情にブレーキをかける場所でもあります。
ここが活性化すると、
不安な気持ちを客観視できてマイナスの感情が消えていくため、
自分を冷静に見ることができるようになります。
つまり、
視野が広がるのです。
この現象を「オーバービューエフェクト」と言います。
宇宙から地球を眺めた宇宙飛行士が、
「人類はなんてちっぽけなんだ」
という感想を持ちます。
これは、
オーバービューエフェクトの典型です。
地球の外から自分を眺めるように、
自分の内面や経験したことから距離をとると、
それらを客観的に見ることができる。
この状態にある人は、
物事を多角的に幅広い視野で見ることができます。
「人は、自分のことをわかっているようで、よくわかっていない」
と昔から言われますが、
私たちは「内観幻想」という自分の感覚が正しいと信じる脳のバイアス(偏った考え方)が働くため、
意外と自分のことを正しく認識できていないことが多いです。
しかし、
オーバービューエフェクトによって、
「内観幻想」から一部抜け出せるため、
「他人の視点で、自分を見る」ことで、
自己理解まで深まる効果があります。
そこで、
脳科学の分野では「バケーション効果」と言うらしく、
年に2~3回は旅行をすることがいいようです。
旅という非日常を味わうことで、
日頃の自分を相対化し、
それまでの考え方がリセットされます。
旅先で、
「どうして、こんなにちっぽけなことで悩んでいたのだろう」
という感覚になります。
近所の公園に出かけたり、
お気に入りの公園やガフェに出かけるだけでも、
脳が活性化して気分が変わります。
あれこれ悩んでいるなら、
部屋にいないでとりあえず外へ出てみましょう。
まずは冷静に自分を理解したければ、
「場所を変える」ことです。
∵寄り道をする
「寄り道をすること」も場所を変えることになります。
現代の世の中では効率を求めるあまり、
動画まで時短のために倍速で見るなどする若い方々も多いと聞きます。
学習を効率的に進めるにあたっては、
メリットも多いでしょう。
しかし、
一見ムダに思えるようなことが、
「好き」の発見につながり、
「やりたいこと」を見つける近道になることがあるのです。
「キャリアの8割は偶然の出来事で決まる」
というプランド・ハップンスタンス理論もあります。
多くの人は「成功」とは、
一直線に進んで得られるものだと思っています。
道を逸れることは非効率に見えるでしょう。
しかし、
実はこの寄り道こそが、
その人にとっての最短コースだったりするのです。
その当時はわけもわからず進んでいても、
後になって振り返ると、
今の自分へ辿り着くための最短コースだったことに気づくことがあります。
ですから、
もしも今やっていることが、
目標へと一直線に進んでいるように思えなくても、
自分を責めないで、
たまには、
横道にそれることあったり、
時には、
後退しているように感じるときもあります。
しかし、
寄り道することで、
自分が知らなかった世界や新しい自分の本質を発見できることがあります。
世の中には無駄なものは何もありません。
時短も大切ですが、
たまには関係ないと思える遊びも体験すると、
意外な方向に人生が進むことがあるかもしれません。
ぜひ「寄り道」をしてみてください。
∵まとめ
不安な時、
「場所を変えよう」
寄り道をしたり、
旅に出でたり・・・
これは、
普段行かない場所に行くことで、
日常の自分を客観的に見ることができ、
「小さいことで悩んでたんだ」と気づいたり、
道先で、旅先で、
「自分の好き」が発見できたりします。